ドル円は159円付近で失速、日米の円安けん制が重し
米設備投資の強さと高い米金利はドルを支えるが、日米当局の円安けん制を受けて円買いが進んだ。トランプ大統領はイランのホルムズ海峡再開案を拒否したものの、今週の追加協議を見込む。週明けは為替での金利差と政策発言の力関係に加え、交渉が原油供給の見通しを変えるかが焦点である。
本日のテクニカル分析銘柄であるドル円(USD/JPY)は反発後の押し戻しにあり、20日回帰線は小幅に上向くが、50日回帰線は下向きである。先週末は159円付近で失速し、長期の節目である200日線を再び下回った。米金利高が下支えする余地はあるものの、KAMAとVIDYAの付近を保てるかが反発の持続性を左右する。
本日の日銀7月議事要旨では当時の政策判断、米ダラス連銀製造業活動指数では米景気の底堅さを確かめる。円とドルの材料の強弱によって、先週末のドル円反落に対する評価は変わり得る。ラガルド総裁の発言も、金融政策への言及があればユーロの金利期待に影響する可能性がある。
前週の注目値動きTOP3
(※前1週間の値動きを直近10週間の平均的な値幅と比較:ATR倍率)
- AUD/USD(豪ドル/米ドル) ↓ 1.09
- USD/CAD(米ドル/カナダドル) ↑ 1.09
- GBP/USD(英ポンド/米ドル) ↓ 1.02
マーケットハイライト
- トランプ大統領はイランのホルムズ海峡再開案を拒否、今週の追加協議を見込む
- 日米当局が円安への懸念を再確認、米大統領の為替発言も明らかになり一時156円台に
- 米8月コア資本財受注は前月比1.6%増、予想の0.5%増を上回り設備投資の底堅さを示す
- 9月確報値は48.1と速報値から小幅に上方修正も8月の51.7を下回った。インフレ期待は上昇
- 米株主要指数は堅調、AI関連株への買いが下値を支える展開
- JPN225(日経225連動CFD)は反発、米株高と円安牽制後の下値の堅さを好感
- DXY(米ドル指数)は下落、ドル円下落とユーロドル・ポンドドルの上昇が併存
- ユーロドル・ポンドドルは上昇、売り一巡後の持ち直しとドル安重なり買い戻し優勢
- ゴールド(XAU/USD)は反発、地政学リスク高まりとインフレ期待上昇が実質金利上昇圧力を相殺
- ソラナは3.40%上昇して120ドルを突破、暗号資産で相対的な強さを示し資金流入続く
米ドル/円(USD/JPY)テクニカル分析
先週末時点のドル円(USD/JPY)の日足は、152円台からの反発でSMA200(200日単純移動平均線)を上抜けたが、159円付近で買いが続かず、157.33円へ反落した。重要なのは、長期の節目を越えた後の価格を維持できなかったことである。上抜けを評価していた買い手にとって、反発の持続性を改めて確かめる局面となった。
価格はLinReg20・50(20日・50日の回帰線)を上回り、LinReg20も小幅に上向く。一方、LinReg50は下向きで、中期の下向きの流れは残る。現在の下げは短期反発の中での押し戻しと捉えられるが、今回の戻りだけで中期的な上昇転換を判断することはできない。
ADXは41.3と高く、+DIは-DIを上回る。方向性指標にはなお上昇優勢が残っており、先週末の陰線一本で反発終了とは判断できない。ただし、価格はKAMA(カウフマン適応移動平均線)とVIDYA(可変指数動的移動平均線)の付近まで下げた。両線付近で下げ止まれるかを、次の値動きで確かめる必要がある。

両線を保って上向けば、反落を押し目と評価し、SMA200と159円への再挑戦を確認できる。反対に両線を下回る動きが続けば、上抜け後の失速を重く見て、156.25円、次いで155.25円が焦点となる。足元は反発終了を決める段階ではなく、反発を支える買いが下値で続くかを試す局面である。
本日の主な経済指標とイベント(9月28日)
- 8:50(日本時間)、日本・日銀金融政策決定会合 議事要旨(7月)
- 23:00(日本時間)、ユーロ圏・ECBラガルド総裁 発言
- 23:30(日本時間)、米国・ダラス連銀製造業活動指数(9月)
- The Bridge Summit 2026
- Bitcoin Treasuries Conference 2026
- Sibos 2026 Miami(~10/1)
※本記事の情報は、記事執筆時における市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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