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ポンドドル、短期の下押しも中長期の買い支え続く

市場分析
安藤修安藤修
ポンドドル、短期の下押しも中長期の買い支え続く

米コアCPI上振れで利上げ観測と長期金利が上昇し、ドル買いが強まった。ただし、米株は底堅く、ゴールドも反発しており、市場は高金利が景気・企業収益へ与える影響を見定め切れていない。週末の原油供給不安による物価再燃も新たな警戒材料に加わる。

本日のテクニカル分析銘柄であるポンドドル(GBP/USD)は、短期で調整が続くが、中期・長期では上昇基調を維持している。英国GDPの上振れがポンドを支える反面、米コアCPIと利上げ観測はドルを支援しており、英景気の底堅さと米金利上昇圧力が拮抗している。

本日は日本の鉱工業生産に加え、カナダCPIが物価圧力と高金利継続への評価を左右する。上振れなら金融引き締めへの警戒が残り、鈍化なら金利上昇への警戒が和らぐ余地がある。Solana Summit DCでのSEC議長講演も控え、暗号資産の動向にも注意が必要。

注目の値動きTOP3

(※前1週間の値動きを直近10週間の平均的な値幅と比較:ATR倍率)

  • EUR/JPY(ユーロ/円)         ↓ 1.30倍
  • AUD/JPY(豪ドル/円)         ↓ 1.25倍
  • CAD/JPY(カナダドル/円)  ↓ 1.13倍

マーケットハイライト

  • 週末のサウジ東西パイプライン停止とホルムズ海峡の船舶被弾報道で、原油供給・物流リスクが拡大
  • IEAは2026年の世界石油供給を日量570万バレル減と予測、湾岸地域の供給回復を2027年へ後ずれ
  • 米8月コアCPIが前月比+0.3%と予想を上回り、利上げ観測上昇で米10年債利回りは4.97%近辺へ
  • 米消費者信頼感は47.8へ低下、1年先インフレ期待4.6%と景気・物価懸念が併存
  • 英国7月GDPが前月比+0.4%へ上振れ、発表後にポンドドルは1.352ドル近辺へ上昇
  • AI各社首脳が開発速度の減速を支持、週末報道でテック株関連に不確実性
  • DXY(米ドル指数)は上昇、米CPI上振れとFRB利上げ観測がドルを支援
  • 米株は企業業績の底堅さを背景に堅調、日経225連動CFDも反発
  • ドル円は反落、日本の企業物価上振れと日銀利上げ観測を受け円買いが優勢
  • ユーロドルは続落、ECB利上げ後も米金利上昇とドル高が重し
  • ゴールド(XAU/USD)は反発、地政学リスクとインフレヘッジ需要が下支え
  • 原油は反落、直近の急騰と110ドル接近を受け利益確定売りが優勢

英ポンド/米ドル(GBP/USD)テクニカル分析

ポンドドル(GBP/USD)の日足は、中長期の上昇構造を維持する一方、足元では短期調整の局面にあることを示している。LinReg260が緩やかな上向きを保ち、SMA200も価格下方で上昇を続けていることから、今回の下落は中長期トレンドの転換というより、上昇基調の中での押し戻しとみる余地が大きい。

焦点となるのは、時間軸ごとに異なる方向性が併存している点である。短期ではLinReg20が下向きに転じ、KAMAとVIDYAが価格上方に位置していることから、戻りを試す局面では上値が抑えられやすい地合いが示唆される。一方でLinReg50は依然として上向きを保っており、中期の上昇基調自体は崩れていない。ADX14は26台まで低下しつつも-DIが+DIを上回る状態が続いており、短期的な売り優勢は意識される。ただし、ADXの低下はトレンド強度の鈍化を示しており、下落方向の勢いがこれから一段と強まる局面とは言い切れない。

重要な価格帯としては、下値で1.34730付近のLinReg260、1.34430付近のSMA200が意識される。この水準を維持できるかどうかが、中長期の上昇構造が保たれるかを見極める分岐点となる。

【GBP/USD 日足チャート】

反対に、上値では1.35650から1.35960のゾーンを明確に上抜けられるかが、短期調整が一巡したことを確認する条件となる。このため、当面は下値の中長期サポートが守られるか、あるいは上値抵抗を突破して短期の弱さが解消されるか、いずれが先に明確化するかを見極めたい局面である。

本日の主な経済指標とイベント(9月14日)

  • Solana Summit DC(SEC議長講演)
  • ETH Taipei 2026(Institution Day)
  • 13:30(日本時間)、日本・鉱工業生産(7月)
  • 13:30(日本時間)、日本・設備稼働率指数(7月)
  • 21:30(日本時間)、カナダ・消費者物価指数(8月CPI)

※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。

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