米9月ミシガン大消費者信頼感指数は予想を下回り5月以来の低水準となった一方、長期インフレ期待は上昇し予想を上振れた。消費者心理の悪化とインフレ懸念の高まりが同時に進行している構図となった。
株式市場では日経平均が最高値を更新し4万5000円の節目に近付いた。米株はナスダックが最高値を更新する一方、ダウ平均は273ドル安で、FRB利下げ観測とインフレ懸念が交錯し、神経質な展開となった。
ゴールドは利下げ期待で底堅く推移するものの、テクニカル的な過熱感から短期調整圧力が意識される局面となっている。
本日発表予定のNY連銀製造業景気指数は金利・為替動向に影響を与える可能性がある。なお、日本市場は祝日により休場。
前日価格変動TOP3
- XTIUSD +0.45%
- USDJPY +0.30%
- NZDUSD -0.32%
マーケットハイライト
- 米9月ミシガン大消費者信頼感指数は55.4と予想58.0を下回り、FRBの利下げ観測が再燃
- ECB内で利下げを巡り独仏中銀総裁で見解が分かれる、ユーロ圏の金融政策見通しに不透明感
- 米株はまちまち、ナスダック最高値更新もダウは利益確定売りで下落
- 日経平均は最高値更新、FRB利下げと日本企業収益への期待でリスク選好強まる
- ドル円反発、日本の政治報道が材料視されるも米指標下振れで上値は限定的
- ユーロドルは横ばい、米金利上昇で一時売られるも指標下振れで買い戻し
- ゴールドは反発、米消費者心理悪化で利下げ観測強まり底堅く推移
- 原油強含み、米・ロシア関係悪化への警戒感から買いが優勢
ゴールド/米ドル(XAU/USD)テクニカル分析
ゴールドの日足チャートを分析する。価格はボリンジャーバンドのバンドウォークに沿って上昇を続けてきたが、現在は±2σと上昇チャネルの上限が重なるレジスタンス帯で上値を抑えられている。
直近のローソク足は長期チャネルラインの上限付近で推移しており、価格は依然としてチャネルに沿って上昇を維持している。
RSI(14)は77.55と過熱水準に達しており、調整圧力が意識される局面である。同時にストキャスティクスは80水準を下回りつつあり、短期的なモメンタムの減速を示唆している。
上昇基調が継続する場合は、3700.0ドルが上値の焦点となる。一方、調整局面では3554.7ドルおよび3476.6ドル付近が下値の目安となる。

今後は、オシレーター系指標の動向に警戒を払いつつ、3700.0ドルを巡る攻防で上昇基調の持続可否が試される。
今日の経済指標とイベント(9月15日)
- 日本・休場(祝日)
- 21:30(日本時間)、米・ニューヨーク連銀製造業景況指数
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