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カナダドル円、下落圧力続く中111円台で攻防

市場分析
安藤修安藤修
カナダドル円、下落圧力続く中111円台で攻防

米10年債利回りが一時5%近辺まで上昇する中、とりわけ高バリュエーション株の重荷となっている。AI関連株では、開発ペースや収益化を巡る懸念が意識され、半導体株を中心に売りが広がった。加えて、原油高を背景とするインフレ警戒と中東情勢を巡る不確実性が併存し、リスク回避の動きがみられる。一方、為替市場では米金利上昇を背景にドル買いが優勢となっている。

本日のテクニカル分析銘柄であるカナダドル円(CAD/JPY)は、長期的な上昇基調を残す一方、短期・中期では下落圧力が優勢となっている。原油高がカナダドルを支える反面、日銀の追加利上げ観測や米加貿易摩擦が重く、RSIは短期的な反発余地を示す。価格面では111.72円を回復できるかが、下落圧力の緩和を判断する焦点となる。

本日はFOMC1日目に加え、中国8月小売売上高・鉱工業生産、米NY連銀製造業景気指数を予定する。成長指標が底堅くインフレ警戒も残れば、FOMCでの利上げ観測や高金利長期化の織り込みが強まる可能性がある。

注目の値動きTOP3

(※直近10日間の平均的な値幅と比較:ATR倍率)

  • EUR/USD(ユーロ/米ドル)    ↓ 1.30倍
  • JPN225(日経225連動CFD)  ↓ 0.81倍
  • AUD/USD(豪ドル/米ドル)    ↓ 0.70倍

マーケットハイライト

  • カナダ8月CPIは前年比+3.0%で予想通り、発表後カナダドルは対米ドルで下落
  • AI関連株が下落、AI開発ペースを巡る安全性懸念が半導体株に波及
  • 米10年債利回りは一時5%突破、原油高とインフレ警戒が併存
  • DXY(米ドル指数)は上昇、中東緊張とFRB利上げ観測を背景にドル買い優勢
  • 米株主要指数は軟調、リスクオフの株安と米ドル高の影響を受け反落
  • JPN225(日経225連動CFD)は反落、米株安や円高警戒感を受けて上値が重く、調整売りが先行。
  • ドル円は反発、日銀利上げ観測下でも米金利上昇によるドル買いで押し戻される
  • ユーロドルとポンドドルは続落、豪ドルも対ドルで反落しドル高基調が主要通貨を幅広く圧迫
  • カナダドル円(CAD/JPY)は反発、原油高によるカナダドル支援と円の弱含みが重なり111円台へ回復
  • ゴールド(XAU/USD)は反落、米金利上昇とドル高が併存する値動き
  • 原油は反発、中東地政学リスク高まりを受け供給懸念が再燃

カナダドル/円(CAD/JPY)テクニカル分析

カナダドル円(CAD/JPY)の日足では、SMA(200)が上向きを維持しており、中長期の上昇基調は残っている。一方、足元では価格がLinReg(20・50・200)、KAMA、VIDYAを下回っており、短期から中期では下落方向の値動きが優勢である。

とりわけ、LinReg(20)は下向きで、直近の価格推移が短期的に下落方向へ傾いていることを示している。

KAMAとVIDYAが現在値の上方に位置するため、反発局面ではこれらが上値抵抗として意識されやすい。価格はSMA(200)も下回っており、日足ベースでは長期移動平均線から下方へ乖離した状態にある。

RSI(14)は30台、RSI(9)は27台まで低下しており、短期指標では売られ過ぎ水準が意識されやすい。ただし、RSIの低下だけで下落トレンドの終了は確認できない。売りが進んだ局面では自律反発が入る可能性がある一方、反発後に上値抵抗を回復できるかが重要となる。

短期方向性の分岐点は、上値の111.72円と下値の110.15円である。111.72円を日足終値で上回る場合は、短期的な下落圧力の緩和が示され、上方の抵抗水準を試す展開が視野に入る。逆に、110.15円を日足終値で下回る場合は、下落基調の継続が意識され、109.38円付近が次の下値確認水準となる。

【CAD/JPY 日足チャート】

現時点では、111.72円の回復・定着と110.15円の維持のいずれが先に確認されるかを注視したい。前者なら短期反発の持続性、後者を割り込む場合は下落トレンド継続の可能性をそれぞれ検討する局面である。

本日の主な経済指標とイベント(9月15日)

  • 米国・米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目
  • 11:00(日本時間)、中国・小売売上高(8月)
  • 11:00(日本時間)、中国・鉱工業生産(8月)
  • 15:00(日本時間)、英国・ILO失業率(7月)
  • 18:00(日本時間)、ユーロ圏・ZEW景況感調査(9月)
  • 18:00(日本時間)、ドイツ・ZEW景況感調査(9月)
  • 21:30(日本時間)、米国・ニューヨーク連銀製造業景気指数(9月)

※本記事の情報は、記事執筆時における市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。

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