JPN225、長期上昇基調のなか短期調整の行方を見極め
原油供給への懸念から原油価格が上昇し、米10年債利回りは5%を上回った。米ドル高と米株の軟調も続いており、金利上昇とAI・半導体株への警戒が世界市場の変動要因となっている。
本日のテクニカル分析銘柄であるJPN225(日経225連動)は長期的な上昇基調を維持する一方、短中期では調整局面が続いている。日本10年債利回りは3.04%まで上昇しており、金利上昇と財政政策を巡る不透明感は日本株の上値を抑える要因として意識される。
本日は英国の8月CPIや米国の8月小売売上高などに加え、日本時間17日3:00にFOMC政策金利、3:30にウォーシュFRB議長の記者会見を控える。発表前後はドル円や米国株、JPN225を含む株価指数の値動きが拡大する可能性に注意したい。
注目の値動きTOP3
(※直近10日間の平均的な値幅と比較:ATR倍率)
- BTC/USD(ビットコイン/米ドル) ↓ 1.65倍
- XTI/USD(WTI原油) ↑ 0.82倍
- GBP/USD(英ポンド/米ドル) ↓ 0.67倍
マーケットハイライト
- サウジ原油供給障害が拡大、Yanbu積み込み停止で供給・輸送懸念が強まり原油価格は上昇
- 米10年債利回りが5%を上回り、原油高と利上げ観測を背景に2007年以来の高水準
- 米NY連銀製造業景況指数は7.6へ低下、市場予想15.0を下回り景気減速感示す
- 日本政府が飲食料品の消費税率を1%へ引き下げる大綱を閣議決定、財源確保の不透明感残る
- 日本10年債利回りは3.04%へ上昇、1996年以来の約30年ぶり高水準を記録
- DXY(米ドル指数)は上昇、原油高に伴う米金利上昇とFOMC利上げ観測がドルを支援
- 米株主要指数は軟調、原油高と米金利上昇にAI関連株への警戒が重なる展開
- JPN225(日経225連動CFD)は反発、米金利高とAI警戒が併存するなか前日までの下落から持ち直し
- ドル円は続伸、ドル全面高と円安が重なり一時155円台まで円安進行
- ユーロドル・ポンドドルは続落、米ドル高が継続するなか主要欧州通貨は上値の重い展開
- 豪ドル/ドル(AUD/USD)は続落、米国債利回り高に伴うドル選好で軟調推移
- カナダドル/円(CAD/JPY)は続伸、原油高による資源国通貨買いと全般的な円売りが併存
- ゴールド(XAU/USD)は小幅に続落、米ドル高と米国債利回り上昇が重しとなり4,300ドル前後
- ビットコイン(BTC/USD)は反落、FOMC利上げ観測と長期金利高を前にリスク資産への警戒継続
- FOMCは日本時間17日3:00に結果発表予定、市場では25bpの利上げ観測が強まっている
JPN225(日経225連動CFD) テクニカル分析
JPN225(日経225連動CFD)の日足は、長期の上昇基調を維持する一方、短中期では下落圧力が優勢な調整局面にある。LinReg(260)は上向きを保ち、SMA(200)も価格下方で上昇しているため、現時点では長期トレンドの転換より、上昇基調の内部で進む調整と見ることができる。
これに対し、LinReg(20)とLinReg(52)はともに下向きで、現在値は両線を下回っている。特に、LinReg(20)の下降傾斜が大きく、短期的な売り圧力が強い。KAMA(カウフマン適応移動平均)とVIDYA(可変指数動的移動平均)も価格上方に位置しており、反発局面では戻りを抑えやすい配置である。
価格面では65,000が短期的な分岐点となる。同水準を回復し、さらにVIDYAやKAMAを上抜ける動きがみられれば、下落圧力の緩和を判断する材料となる。その場合は、上方の66,190が次の参照水準となる。反対に、62,500を下回る場合は調整が深まり、60,940付近からSMA200にかけての下値余地を意識する必要がある。
下段のJPN225とS&P500の50日相関では、Return相関が約+0.70と高く、日々の値動きには米国株との連動性がみられる。一方、Level相関は約+0.45にとどまり、価格水準そのものが同じ方向へ収れんしているわけではない。この違いは、リスク選好・回避では米国株の影響を受けやすい一方、中期的な価格形成には日本株固有の要因が作用していることを示唆する。

現状は、長期的な上昇基調を維持しているものの、65,000を明確に回復するまでは、短中期では下方向への警戒が残る局面とみられる。
本日の主な経済指標とイベント(9月16日)
- European Blockchain Convention 12(~9/17 Barcelona)
- 8:50(日本時間)、日本・機械受注(7月)/貿易収支[通関ベース](8月)
- 9:30(日本時間)、オーストラリア・ウエストパック景気先行指数(8月)
- 15:00(日本時間)、英国・消費者物価指数(8月 CPI/CPIコア)
- 15:00(日本時間)、英国・小売物価指数(8月)
- 15:00(日本時間)、英国・生産者出荷価格(8月)
- 18:00(日本時間)、ユーロ圏・鉱工業生産(7月)
- 20:00(日本時間)、米国・MBA住宅ローン申請指数
- 21:15(日本時間)、カナダ・住宅着工件数(8月)
- 21:30(日本時間)、カナダ・住宅建設許可(7月)
- 21:30(日本時間)、米国・小売売上高(8月)
- 21:30(日本時間)、米国・輸入物価指数(8月)
- 翌3:00(日本時間)、米国・FOMC政策金利発表
- 翌3:30(日本時間)、米国・ウォーシュFRB議長 定例記者会見
- 翌5:00(日本時間)、米国・対米証券投資(7月)
※本記事の情報は、記事執筆時における市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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