FRB高官が12月の利下げに対して慎重な姿勢を相次いで示したことを受け、12月利下げ観測が後退している。これに伴う市場参加者のポジション調整も加わり、ダウ平均株価は直近2日間で合計1,107ドル下落した。
ドル円は155円手前で足踏みしている。FRBの利下げ観測後退に伴うドル買い圧力がある一方で、日本当局による為替介入への警戒感も根強く、上下いずれにも動きづらい展開となっている。
本日発表予定の日本の7~9月期実質GDPは、次回日銀会合での利上げ判断に影響を与える可能性がある。円安基調が強まる中、市場では日銀の金融政策スタンスに注目が集まっている。
前日価格変動TOP3
- XTIUSD +2.15%
- BTCUSD -1.85%
- XAUUSD -2.07%
NY市場マーケットハイライト
- 米株まちまち、ダウはAIバブル懸念と利下げ後退で続落。ナスダックはハイテク株に値ごろ感から上昇
- ドル円ほぼ横ばい、利下げ観測後退のドル買いと介入警戒が拮抗
- ユーロドル反落、FRB高官のタカ派発言でドル買い優勢
- ゴールドは反落、利下げ観測後退で無利子資産としての魅力が低下
- 原油は続伸、ロシア・ウクライナ情勢緊迫で供給懸念
- ビットコイン下落、ETFからの資金流出と10万ドルの壁が意識され9.4万ドル台
米ドル/円(USD/JPY)テクニカル分析
米ドル/円の日足チャートを分析する。10日SMA(単純移動平均線)がローソク足を下支えする展開が続いている。また、ローソク足は各移動平均線の上方で推移しており、10日・25日SMAはともに上向きであることから、中期的な上昇トレンドは維持されている。
一方で、直近では155円付近で一服しており、この水準での足踏みの背景には、為替介入への警戒感が影響している可能性も考えられる。
RSI(14)は62後半で比較的高い水準で推移しているが、買われ過ぎの領域には達しておらず、モメンタムは堅調ながらも過熱感は限定的である。
価格が155.00円を上抜けた場合、155.45円、さらには156.25円が上値目標となる。下値サポートとしては、ロールリバーサル水準である154.20円や153.00円が意識される。

当面の注目点は、155円の攻防と10日移動平均線によるサポートが継続するかどうかである。
今日の経済指標とイベント(11月17日)
- 8:50(日本時間)、日本・国内総生産(実質GDP)
- 13:30(日本時間)、日本・鉱工業生産
- 22:30(日本時間)、加・消費者物価指数(10月CPI)
- 22:30(日本時間)、米・ニューヨーク連銀製造業景気指数(11月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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