ユーロドル、FOMC後のドル高で下値模索の展開
FOMCでは政策金利が3.50-3.75%で据え置かれたものの、インフレへの警戒が改めて示され、年内利上げの可能性が示唆された。米5月小売売上高も前月比+0.9%と予想を上回り、従来の早期利下げ観測が修正されつつある。
FOMC後の市場では、原油下落によるインフレ圧力の緩和よりも、高金利長期化の影響が強く意識されている。資金はドルや短期債へ向かう一方、暗号資産や高バリュエーション銘柄ではプレミアム縮小が意識され、セクター間の資金移動が活発化しやすい局面にある。
ユーロドルは、FOMC後のドル買い加速を背景に下値を試す展開が続いている。200日線を下回る地合いに加え、米金利上昇とドル選好が重石となる中、現時点では調整局面の延長として下方向への圧力が優勢な構造となっている。
本日はBOE政策金利やスイス国立銀行政策金利に加え、米新規失業保険申請件数やフィラデルフィア連銀製造業景気指数が予定されている。高金利環境の持続性を判断する重要な材料として注目される。
ユーロドル、FOMC後のドル高で下値模索の展開
前日価格変動TOP3
(※為替・株式・商品・暗号資産など主要資産の動き)
- JPN225(日経225) +1.27%
- XAU/USD(ゴールド/米ドル) -1.70%
- BTC/USD(ビットコイン/米ドル) -2.17%
マーケットハイライト
- FOMC政策金利を3.50-3.75%で据え置き、インフレ懸念から追加利上げを示唆
- 米5月小売売上高は前月比+0.9%、予想超えで強い個人消費が景気の底堅さを確認
- ドル指数(DXY)は上昇、FOMC後のタカ派スタンスと強い小売統計がドル買いを誘導
- 米株主要指数は軟調、FOMCの高金利長期化観測でグロース中心に調整色
- 日経225は反発、中東停戦観測と機械受注好調で高値圏での推移を継続
- ドル円は続伸、米小売の急加速とFOMCのタカ派化に伴う日米金利差拡大を意識
- ユーロドルは大幅下落、米金利急上昇に伴うドル買い加速で欧州通貨に売り
- ポンドドルは下落、英CPI鈍化とドル高進行が重なり上値の重い展開
- 豪ドル(AUD/USD)は軟調、リスクオフの株安とドル高進行が重なり対米ドルで売りが優勢
- カナダドル(USD/CAD)は大幅上昇、原油安で売りが強まり対米ドルでカナダドル安へ
- オフショア人民元(USD/CNH)は対米ドルで下落、ドル高継続と中国景気不透明感で軟調推移
- ゴールドは反落、ドル高進行が利回りのない資産の重石に
- WTI原油は続落、中東停戦期待で供給懸念後退し地政学プレミアム剥落
- ビットコインは続落、流動性期待の後退とドル高で高リスク資産に売り
ユーロ/米ドル(EUR/USD)テクニカル分析
ユーロドル(EUR/USD)は200日移動平均線(200SMA)を下回り、上値抵抗を確認しながら戻り売り圧力が残る配置となっている。価格はLinReg(50)・LinReg(20)の下降チャネル内で推移しており、調整局面の中で下値を再確認する段階と判断される。
前日のFOMC後にはドル買いが強まり、EUR/USDは大陰線を形成した。政策金利は据え置かれたものの、市場は今後の金融政策見通しや金利動向を改めて織り込む動きとなっており、短期的には米金利とドル指数(DXY)の反応が相場の方向性を左右しやすい環境にある。
テクニカル面では、1.1475が短期的な分岐点となる。同水準を明確に下抜けた場合は、次の構造下値として1.1413が下値の目安となる。一方、1.1475を維持できれば、1.1625に向けた自律反発の余地は残る。ただし、AMAおよびVIDYAが位置する同ゾーンは、過去の戻り売り候補水準として機能する可能性が高い。
さらに、1.1686にはDonchian Channel(20)の上限線と200SMAが位置している。同水準を明確に回復するまでは、下降チャネルからの離脱や中長期的な地合い改善を確認したとは言い難く、戻り局面では引き続き上値の重さを警戒したい。

統計的な乖離度を計る指標では、価格は下方向への乖離拡大を示している。ただし、まだ一般的な「売られすぎ」と判断される水準には達していない。このため、短期的な反発余地を残しながらも、現時点では下方向リスクを優先して評価する局面と考えられる。
本日の経済指標とイベント(6月18日)
- 7:45(日本時間)、NZ・実質GDP(1-3月期)
- 15:00(日本時間)、英国・ILO失業率(4月)
- 15:00(日本時間)、英国・雇用統計(5月)
- 16:30(日本時間)、スイス・スイス国立銀行政策金利
- 20:00(日本時間)、英国・BOE(中央銀行)政策金利発表
- 21:30(日本時間)、米国・新規失業保険申請件数
- 21:30(日本時間)、米国・フィラデルフィア連銀製造業景気指数(6月)
- 23:00(日本時間)、米国・景気先行指標総合指数(5月前月比)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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