カナダ円、短期調整から反発も転換確認が焦点
米イラン対立の再緊迫化で原油・ゴールドが上昇する一方、日本と中国では景気減速を示す指標が相次いだ。成長鈍化が金融引き締め余地を狭めるとの見方と、供給不安を通じたインフレ再燃への警戒が並存し、政策期待と金利見通しが再び交錯する環境にある。
本日の注目銘柄であるカナダドル/円(CAD/JPY)日足は、長期上昇構造を維持しつつ、短期調整からの転換を探る段階にある。カナダCPIの加速と原油高が下支えとなる一方、日本の国債利回り上昇が上値を抑制する要因となっている。
本日は英国雇用統計、ドイツ・ユーロ圏ZEW景況感調査、米住宅関連指標・鉱工業生産などが予定される。景気モメンタムの強弱が政策期待を修正する内容となれば、欧州からNY時間にかけてポジション調整が進み、変動幅が拡大する可能性がある。
注目の値動きTOP3
(※直近10日間の平均的な値幅を100%として比較)
- BTC/USD(ビットコイン/米ドル) ↑ 151%
- XTI/USD(WTI原油) ↑ 64%
- AUD/USD(豪ドル/米ドル) ↑ 61%
マーケットハイライト
- 米・イラン対立が再緊迫、停戦期待後退でWTI原油とゴールドが続伸
- 米8月NY連銀製造業景況指数は20.6、4年以上ぶりの高水準を記録
- 日本4~6月期GDPは年率1.1%へ予想下振れ、内需鈍化で早期利上げに慎重な見方も国債金利は上昇
- カナダ7月CPIは前年比3.0%へ加速、国債利回り上昇とカナダドル買いにつながる
- 中国7月主要経済指標が減速、工業生産・小売売上高の予想下振れで内需不振が鮮明に
- 米株主要指数は軟調、地政学リスクと金利動向を巡りリスク選好が後退
- 日経225連動CFD(JPN225)は反発、円安進行を好感し小幅に買い戻し
- USD/JPYは反発、日本GDP下振れが円売り材料も日銀利上げ観測が上値を抑制
- EUR/USD・GBP/USDは続伸、指標前の様子見と米ドル軟化を背景に上昇
- AUD/USDは続伸、米ドル安を追い風に上昇し約2カ月ぶり高値圏を維持
- CAD/JPYは続伸、CPI上振れと原油高がCADを支援も日本金利上昇が重し
- XAU/USD(ゴールド)は続伸、米・イラン対立を巡る供給・地政学リスクを背景に4,400ドル台へ上昇
- XTI/USD(WTI原油)は続伸、米・イラン外交停滞による供給不安で84ドル台まで上昇
- BTC/USD(ビットコイン)は大きく反発、買い戻しが加速し強い上昇を記録
カナダドル/円(CAD/JPY)テクニカル分析
カナダ円(CAD/JPY)の日足は、SMA(200)[移動平均線]およびLinReg(200)[線形回帰線]が上向きを維持する一方、LinReg(20)は下降、LinReg(50)もほぼ横ばいに近い弱い下降となっている。時間軸によって方向感が分かれている状況である。
足元では、価格がLinReg(20)・LinReg(50)を上回っており、ALMA(20)、KAMA(10,2,30)も反発を示している。LinReg(20)は依然として下降しているが、下落速度は鈍化しており、短期の方向感が転換へ向かう初期段階かどうかが焦点となる。下段のLinReg_Slope[線形回帰の傾きを示す指標]では、LinReg(20)の傾きはマイナス圏にあるものの、直近では下向きの勢いが緩和している。
急落後の反発は進んでいるものの、短期的な戻りがそのままトレンド転換につながるかは慎重に見極める必要がある。上値は115.63円が最初の重要水準となり、これを上抜けば116.00円が次の焦点となる。下値は114.45円を維持できるかがポイントで、割り込んだ場合は114.00円が次の防衛水準となる。

今後は価格が114.45円を維持しながら上値を伸ばせるかに加え、LinReg(20)の下降傾斜がさらに緩み、LinReg(50)とともに上向くかを確認したい。価格の回復を短中期の指標が追認できれば、今回の反発を環境改善として評価できる材料が増える。
本日の経済指標とイベント(8月18日)
- 9:30(日本時間)、オーストラリア・Westpac消費者信頼感指数(8月)
- 15:00(日本時間)、英国・ILO失業率/雇用統計(6月)
- 18:00(日本時間)、ドイツ・ZEW景況感調査(8月)
- 18:00(日本時間)、ユーロ圏・ZEW景況感調査(8月)
- 21:30(日本時間)、米国・住宅着工件数(7月)
- 21:30(日本時間)、米国・建設許可件数(7月)
- 21:30(日本時間)、米国・輸入物価指数(7月)
- 22:15(日本時間)、米国・鉱工業生産(7月)
- 23:00(日本時間)、米国・中古住宅販売成約指数(7月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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