豪ドル円は利上げ後も反落、戻り鈍く安値圏の攻防へ
米国では景気・雇用指標の弱さと長期金利の高止まりが重なり、需要減速への懸念と資金調達コストの重さが株式の上値を抑えている。今後の判断軸は、景気の減速が金利低下につながるのか、高金利が続いて需要をさらに圧迫するのかである。
今回のテクニカル分析銘柄である豪ドル円(AUD/JPY)日足は、長期の上向き傾向が残る一方、短中期では再び安値圏を試している。豪州の利上げ後も反発を維持できず、日米財務当局による円安けん制姿勢が円の下支えとなるなか、足元では戻りの鈍さが目立つ。日足支持水準である109.4円を維持できるかが当面の焦点である。
本日は豪州の消費者物価指数と中国の製造業購買担当者景気指数が、豪州の金利見通しと中国の需要評価を更新する材料となる。夜間の米ADP民間雇用統計および個人消費支出(PCE)デフレーターでは、雇用減速と物価圧力の組み合わせが米金融政策見通しに与える影響を確認したい。
注目の値動きTOP3
(※直近10日間の平均的な値幅と比較:ATR倍率)
- XTI/USD(WTI原油) ↓0.97倍
- AUD/USD(豪ドル/米ドル) ↓0.79倍
- XAU/USD(ゴールド/米ドル) ↑0.74倍
マーケットハイライト
- RBA(豪準備銀行)は政策金利を4.60%へ引き上げたものの、総裁会見で利上げサイクルの終盤観測が広がり豪ドルは反落
- 米9月消費者信頼感指数は81.9(予想89.1)と2014年以来の低水準となり、雇用悪化とインフレ持続への警戒感が市場で再燃
- 米8月JOLTS求人数は707.9万件へ小幅減少、採用件数や解雇数はおおむね横ばい圏で推移
- サウジ・ヤンブー港からの積出し再開による中東供給懸念の緩和と米景気減速に伴う需要懸念が重なり、原油価格は続落
- JPN225(日経225連動CFD)は反発、前日の下落後に持ち直す動き
- ドル円は157円前半で小動き、米景気懸念に伴うドル売り圧力と日銀政策見極めによる円買い圧力が交錯してもみ合い
- ユーロドルは続落、ユーロ圏9月経済信頼感指数の悪化と米ドルの相対的な底堅さが相場を圧迫
- カナダ円(CAD/JPY)は続落、原油安とカナダ国内景気の鈍化懸念が重石
- ゴールド(XAU/USD)は反発、米消費者信頼感悪化に伴う安全資産需要と米実質金利の低下が買いを後押し
- ビットコイン(BTC/USD)はほぼ横ばい、米株式市場の膠着とリスク資産に対する慎重姿勢を反映し小動き
豪ドル/円(AUD/JPY)テクニカル分析
豪ドル円(AUD/JPY)の日足は、8月末に114円台後半で上値を止められ、9月前半に110円付近まで下落した。その後、112円台へ反発したが、戻りはSMA50(50日単純移動平均線)に抑えられ、再び安値圏を試す展開となっている。反発局面の価格帯を維持できなかった事実が、足元の軟調さを示す基調となっている。
価格は下向きに推移するLinReg20・LinReg50(20日・50日線形回帰線)の下流に位置する。KAMA(カウフマン適応移動平均線)も価格の上方に位置しており、短中期では上値追いを維持しにくい配置が続く。一方、LinReg200は上向きを保ち、SMA200も緩やかな上昇基調にある。現在は、長期的な上昇トレンドの範囲内において、短中期の下落調整がどこで下落余地を完了させるかを見極める局面である。
価格のパーセンタイル順位は、50期間が0、200期間が約21と、いずれの比較対象でも低位にとどまる。特に50期間の数値「0」は、直近112円台への自律反発を経た後も、現在の価格が過去50日間の最安値圏にあることを客観的に示している。200期間でも下位2割に位置しており、弱さは短期的なノイズにとどまらない。
下方向では109.4円を割り込むと、次は108.8円の支持水準を試すかが焦点となる。上方向では、まず111.15円を回復し、111.5円を越えて維持できるかを確認したい。

目先は下方向への圧力が優勢である。反発時に短中期の回帰線が戻りを抑えるかを確認し、109.4円割れを下落継続の判断材料とする。一方、111.15円から111.5円の価格帯を回復・維持できれば、足元の下落圧力が和らぐかを見極めたい。
本日の主な経済指標とイベント(9月30日)
- 8:50(日本時間)、日本・鉱工業生産(8月)
- 10:30(日本時間)、オーストラリア・住宅建設許可件数(8月)
- 10:30(日本時間)、オーストラリア・CPI(8月)
- 10:30(日本時間)、中国・国家統計局 製造業PMI(9月)
- 10:45(日本時間)、中国・RatingDog製造業PMI(9月)
- 15:00(日本時間)、英国・GDP(4-6月 改定)
- 16:55(日本時間)、ドイツ・失業者数/失業率(9月)
- 20:00(日本時間)、米国・MBA住宅ローン申請指数
- 21:00(日本時間)、ドイツ・CPI(9月 速報)
- 21:15(日本時間)、米国・ADP民間雇用統計(9月)
- 21:30(日本時間)、米国・GDP(4-6月期・第3次推計)
- 21:30(日本時間)、米国・個人所得・個人消費支出、PCE・コアPCE価格指数(8月)
- 22:45(日本時間)、米国・シカゴ購買部協会景気指数(9月)
- Korea Blockchain Week 2026(KBW IMPACT)(~10/1)
※本記事の情報は、記事執筆時における市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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