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ポンド円、急落一服で戻りを試す局面

市場分析
安藤修安藤修
ポンド円、急落一服で戻りを試す局面

米長期金利の低下と原油安が株式市場を下支えする一方、主要中銀ではインフレ警戒が残り、金融緩和への一方向の織り込みには修正圧力がかかっている。リスク選好と金利政策への警戒が併存する構造となっている。

本日のテクニカル分析銘柄であるポンド円(GBP/JPY)は長期上昇構造を残しつつ、短中期の下降局面で急落後の戻りを試す段階にある。BOEのインフレ警戒と日銀の追加利上げ観測による日英金利差の縮小方向が、反発局面の上値を抑制する要因となっている。

本日は、全国CPIと日銀の政策判断、植田総裁会見が円金利の再評価を左右する。物価警戒と追加利上げ姿勢が強まれば円買いが続く余地があり、慎重姿勢なら修正が進む可能性がある。英小売売上高はBOEの政策期待を補強するかが焦点となる。

注目の値動きTOP3

(※直近10日間の平均的な値幅と比較:ATR倍率)

  • NAS100(NASDAQ100)          ↑ 1.17倍
  • US500(S&P500)                    ↑ 1.07倍
  • XAU/USD(ゴールド/米ドル)  ↑ 0.76倍

マーケットハイライト

  • BOE(英国中銀)は政策金利3.75%を据え置き、国債売却オークションを当面休止
  • 米新規失業保険申請は19.6万件へ減少、労働市場の底堅さを示す結果
  • DXY(米ドル指数)は下落、米指標は底堅い一方で米10年債利回りは4.94%前後へ低下
  • 米株主要指数は堅調、原油安と米長期金利低下が併存しNASDAQは4日ぶりに大幅反発
  • JPN225(日経225連動CFD)は続伸、リスク選好の流れを受け上昇
  • ドル円は反落、ドル高一服で日銀会合へ関心が移行
  • ユーロドルは反発、米金利上昇の一服を受けたドル売り戻しで買われる
  • ポンド円は続落、BOE据え置きと日銀利上げ観測でポンド売り・円買いが優勢
  • 豪ドル/米ドル(AUD/USD)は反発、米ドル下落の反動で持ち直し
  • ゴールド(XAU/USD)は反発、ドル軟化と米長期金利低下で4,300ドル台を回復
  • ブレント原油は続落、サウジの原油供給迂回報道を受け供給懸念が一部緩和
  • ビットコイン(BTC/USD)は続伸、マクロ環境の安定化とリスク資産への資金流入が買いを誘う

英ポンド/円(GBP/JPY)テクニカル分析

ポンド円(GBP/JPY)の日足は、長期の上向き構造を残す一方、短中期では下落圧力が優勢な状態にある。LinReg(200)は緩やかな上向きを維持しているが、LinReg(20・50)はともに下向きで、特にLinReg(20)の下降傾斜が大きい。価格もLinReg200を大きく下回っており、長期構造と足元の値動きには明確な方向差が生じている。

もっとも、9月上旬の急落後は207円台から反発し、価格はLinReg20を上回る水準まで持ち直した。急落局面ほどの下落圧力はいったん後退している。ただし、足元はKAMA付近で推移する一方、上方にはVIDYAとLinReg50が位置しており、210.940円付近が目先の上値の目安となる。この水準を明確に回復できれば、短中期の下落圧力が弱まりつつあることを確認する材料となり、次は212.500円付近が戻りの強さを測るポイントとなる。

一方、下値では207.450円付近が目先の目安となる。反発が失速してこの水準を下回る場合は、急落後の戻りが一時的だったとの見方が強まりやすく、206.250円付近が次の下値の焦点となる。したがって、207.450〜210.940円のどちらを先に明確に抜けるかが、足元の反発局面を評価するうえで重要になる。

【GBP/JPY 日足チャート】

ZScore(50)もマイナス3近くからマイナス1.7前後まで回復し、下方乖離は縮小しているが、依然として回帰中心を下回る。したがって現状は本格的な上昇転換ではなく、下降構造のなかで反発の持続性を確認する局面とみるのが妥当だろう。今後はKAMA付近での推移を維持し、VIDYAやLinReg(50)が位置する210円台前半を回復できるかが、相場評価を更新するポイントとなる。

本日の主な経済指標とイベント(9月18日)

  • 7:45(日本時間)、ニュージーランド・貿易収支(8月)
  • 8:01(日本時間)、英国・GFK消費者信頼感調査(9月)
  • 8:30(日本時間)、日本・全国消費者物価指数(8月 CPI)
  • 15:00(日本時間)、英国・小売売上高指数(8月)
  • (時刻未定)日本・日銀政策金利発表
  • 15:30(日本時間)、日本・日銀植田総裁 定例記者会見
  • 22:15(日本時間)、米国・鉱工業生産(8月)
  • 22:15(日本時間)、米国・設備稼働率(8月)
  • 23:00(日本時間)、米国・景気先行指標総合指数(8月)

※本記事の情報は、記事執筆時における市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。

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