AUD/USD、米金利上昇で反落 上昇基調維持が焦点
中東情勢の緊張を背景に原油高と米長期金利上昇が重なり、株式市場ではリスク回避が優勢となっている。弱い米住宅指標でも金利低下が進まず、景気減速より供給面のインフレ懸念を織り込む価格形成が続いている。
本日の注目銘柄である豪ドル/米ドル(AUD/USD)は、短期上昇基調を維持する一方、長期的な上昇基調への復帰を確認する段階にある。豪米10年金利差が下支えとして機能する一方、米長期金利の高止まりとDXY上昇が上値を抑える要因となっている。
本日は英国CPIやユーロ圏HICP確報、米石油在庫統計が予定され、翌3時にはFOMC議事要旨を控える。インフレ警戒と景気判断のバランスが市場参加者の金利見通しを修正させる場合、米金利とドルを中心にポジション調整が変動幅を拡大する可能性がある。
注目の値動きTOP3
(※直近10日間の平均的な値幅と比較:ATR)
- JPN225(日経225CFD) ↓ 1.83
- NAS100(NASDAQ 100) ↓ 1.13
- XAU/USD(ゴールド/米ドル) ↓ 0.84
マーケットハイライト
- 米・イラン協議停止で供給不安が再燃、原油高と長期金利上昇がリスク資産を圧迫
- 米30年債利回りは5.33%台へ上昇、2007年以来の高水準を記録
- 米7月住宅着工は123.9万戸へ12.4%減、予想134.2万戸を大幅下振れ
- 英国の民間部門通常賃金は前年比2.8%へ鈍化、失業率は4.9%で労働市場の減速傾向が続く
- 米株は軟調、長期金利上昇を契機に高バリュエーションのAI・半導体株で利益確定が加速
- 日本市場はトリプル安、株安に加え国債利回り上昇と円安が同時進行
- JPN225(日経225連動CFD)は急落、中東緊張と世界的な長期金利上昇が投資家心理の重荷
- 米金利高によるドル選好を背景に円・ユーロ・豪ドルなど主要通貨は対ドルで軟調
- XAU/USD(ゴールド)は反落、地政学リスクより米長期金利上昇の逆風が優勢となる展開
- XTI/USD(WTI原油)は続伸、和平期待後退で上昇後は85ドル近辺でもみ合い
- BTC/USD(ビットコイン)は続伸、米株安と金利上昇下でも64,000ドル台を維持
豪ドル/米ドル(AUD/USD)テクニカル分析
豪ドル/米ドル(AUD/USD)の日足は、現在値が回帰線LinReg(20・50)を上回る一方、LinReg(200)を下回っている。各LinRegは上向きで、特に20期間の傾きが大きく、短期的な上昇圧力が強まっている。ただし、長期線自体は上向きでも価格はなおLinReg(200)の下にあり、長期的な上昇基調へ完全に復帰した段階とは言いにくい。
China A50との50日相関(Level)は足元でほぼゼロまで低下しており、両者の値動きの連動性は弱まっている。中国株は豪ドルを取り巻く外部環境の一つだが、足元では豪米10年金利差が豪ドルを支える一方、DXYの上昇が逆風となっている。中国株安も重石となり得るものの、China A50との相関低下を踏まえると、その影響度は慎重に見る必要がある。
上値はまず0.7126が短期上昇継続の焦点となり、その先は0.7156付近が構造改善を判断する重要帯となる。下値は0.7050、さらに0.7020付近が焦点だ。

したがって、現状は一方向への上昇局面というより、短期回復が中長期構造へ接続できるかを確認する段階とみたい。0.7126~0.7156を上回れば構造改善が進む一方、0.7020割れでは上昇モメンタムの鈍化に注意したい。
本日の経済指標とイベント(8月19日)
- 7:45(日本時間)、ニュージーランド・生産者物価指数(4-6月期 PPI)
- 8:50(日本時間)、日本・機械受注(6月)
- 10:30(日本時間)、オーストラリア・賃金指数(4-6月期)
- 15:00(日本時間)、英国・消費者物価指数(7月 CPI/コアCPI)
- 18:00(日本時間)、ユーロ圏・消費者物価指数(7月 HICP 確報)
- 23:30(日本時間)、米国・石油在庫統計
- 翌3:00(日本時間)、米国・FOMC議事要旨(7月会合分)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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