米政府の予算失効に伴い、最大75万人の一時帰休が見込まれるなど景気への悪影響が懸念される。一方で、格付け会社フィッチは政府閉鎖による米国債格付けへの影響を否定しており、市場の過度なリスク回避姿勢はやや後退している。
ドル円は200日移動平均線が上値を抑え、一目均衡表の雲内部に位置。米政府閉鎖の長期化懸念やADP雇用統計の弱含みによる利下げ思惑がドル売り圧力として意識されており、不安定な地合いが継続している。
本日は米失業保険申請件数や製造業新規受注、耐久財受注など重要指標の発表が予定されており、市場の金利見通しとドル動向を左右する重要材料として注目される。
前日価格変動TOP3
- BTCUSD +2.55%
- EURJPY -0.60%
- XTIUSD -1.01%
NY市場マーケットハイライト
- 連邦予算失効による米政府閉鎖で約75万人が一時帰休の見通し、長期化なら景気・市場に悪影響も
- フィッチ「政府閉鎖でも米国格付けに現時点で影響なし」、格下げ懸念後退で市場の過度な警戒感が緩和
- 米9月ADP雇用統計が2カ月連続マイナスで利下げ観測強まりドル売りが加速、ISM製造業指数は予想をわずかに上回る改善でドル下げ止まる
- 米最高裁、FRBクック理事の即時解任を否決
- 米株ダウは43ドル高、ADP弱含みで利下げ観測強まる
- ドル円続落、米政府閉鎖とADP雇用統計が重し
- ユーロドル小幅反落、米指標後の買い一巡で上値が重い
- ゴールドは最高値更新、米政府閉鎖で安全資産としての需要が増加
- 原油は続落、石油在庫の予想外増加が原油価格を下押し
- ビットコイン続伸、SEC退職金制度による投資拡大観測と米政府閉鎖が材料
米ドル/円(USD/JPY)テクニカル分析
米ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は長期的に緩やかな下降を続けている中で、ローソク足は150.00円の心理的節目に接近後に連続陰線を形成し、足元では調整圧力が意識されつつある。現在は一目均衡表の雲内部に位置している。
RSI(14)は45付近まで低下しており、モメンタムは弱含みに転じている。一方で、転換線が基準線を上抜けており、短期的な反発余地を残す構図でもある。
上値は200SMAが控えており、続けて148.94円および150.00円が抵抗水準として意識されやすい。下値の目安としては146.10円や145.66円が下支え候補となる。

今後は、雲下限を維持できるかが焦点となり、これを明確に割り込む場合は、下値模索の動きが強まる可能性もある。
今日の経済指標とイベント(10月2日)
- 10:30(日本時間)、豪・貿易収支
- 18:00(日本時間)、ユーロ圏・雇用統計
- 21:30(日本時間)、米・失業保険申請件数
- 23:00(日本時間)、米・製造業新規受注
- 23:00(日本時間)、米・耐久財受注
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(※この情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。)