ゴールド、三角保ち合い上放れで上昇
日銀の植田総裁は次回の金融政策決定会合において「利上げの是非について適切に判断したい」と発言し、市場では年内利上げ観測が急速に強まった。ドル円は下落し、日経225も売り優勢の展開。
ゴールドは米利下げ観測を背景に買い需要が再燃。日足チャートでは三角保ち合いを上方にブレイクし、上昇の流れが改めて意識される形となっている。
ビットコインはETFからの資金流出懸念を背景に急落。暗号資産全体への売り圧力へ波及している。
本日はユーロ圏11月消費者物価指数が予定されている。先行して公表されたドイツ・フランスのインフレ統計が予想を上回ったことから、ECBの早期の利下げに対する市場の見方に影響を与える指標として注目される。
前日価格変動TOP3
- XTIUSD +1.68%
- JPN225 -1.58%
- BTCUSD -6.04%
NY市場マーケットハイライト
- 米ISM製造業指数は48.2に低下、7月来の低水準で米景気への懸念浮上
- 米株は6営業日ぶり反落、前週までの続伸後に利益確定売り優勢
- 植田日銀総裁、次回の決定会合で「利上げの是非について適切に判断したい」と発言
- 日経225(JPN225 Index)反落、日銀利上げ観測が売り圧力を強める
- ドル円続落、植田総裁発言で利上げ観測強まり日米金利差縮小への思惑広がる
- ユーロドル続伸、ドル売り圧力が広がりユーロ買い優勢の展開
- ゴールドは続伸、米利下げ観測とISM低下が下支え
- 原油は反発、黒海周辺の地政学リスクや輸出懸念を背景に上昇
- ビットコイン大幅急落、ビットコインETFからの資金流出観測で投資家心理悪化
ゴールド/米ドル(XAU/USD)テクニカル分析
ゴールドの日足チャートを分析する。直近では収束していた三角保ち合いを上方にブレイクした。上昇基調が再び意識され、強気の流れを示唆する形になっている。
ローソク足は各移動平均線の上方に位置し、10日EMAが25日EMAを上回って推移するなど、中期的にも上向きの構図が維持されている。また、カップ・ウィズ・ハンドルに類似した形状が見られ、このパターンが継続上昇の可能性を裏付けていると見る向きもある。
RSI(14)は65台で推移し、買いバイアスが優勢な状態を示唆。CCI(14)も100を上抜けており、モメンタム面でも上昇圧力が強まっている。
上昇が続く場合、4333.20ドル、その先は過去最高値の4381.62ドルが上値目標となる。調整局面では、足元の4201.25ドルを下回る場合は、4074.81ドル付近が下値の目安として意識される。

今後は、三角保ち合い上放れ後の上昇がどこまで持続するかが焦点となる。
今日の経済指標とイベント(12月2日)
- 10:00(日本時間)、米・FRBパウエル議長発言
- 19:00(日本時間)、ユーロ圏・雇用統計(10月)
- 19:00(日本時間)、ユーロ圏・消費者物価指数(11月HICP)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
ThreeTraderでは、狭いスプレッドと高い約定力で、ゴールドをはじめとする多様な銘柄の取引環境を提供しています。
プロ仕様のトレード情報はこちらからご確認いただけます⇒ 詳細を見る

