9月1日米市場レーバーデー休場の影響で金融市場は値動き限定的。5日発表の8月雇用統計を控え、投資家は慎重姿勢を維持。
WTI原油は狭いレンジで推移。生産増加と米関税による需要への影響を巡る懸念がロシア・ウクライナ軍事リスクによる供給不安を相殺する構図となっている。
本日は米製造業PMIおよびISM製造業景況指数が発表予定。今週の主要経済指標の先陣を切る重要イベントとして市場のボラティリティ上昇が警戒される。
前日価格変動TOP3
- XTIUSD +0.84%
- XAUUSD +0.80%
- JPN225 +0.57%
マーケットハイライト
- 9月1日NY市場はレーバーデーで休場、金融市場は限定的な値動き
- 為替市場全体は値動き限定的、雇用統計待ちの様相
- トランプ大統領、インドの関税ゼロ提案に否定的反応示す
- ドル円小幅上昇、欧州市場の流れを引き継ぎドル買い先行
- ユーロドル続伸、米休場で取引閑散も利下げ観測でユーロ買い優勢
- ゴールドは続伸、米利下げ観測継続で買い継続、過去最高値に接近
- 原油は反発、供給懸念と需要不安が交錯し方向感模索
- ビットコイン反落、重要指標控え調整圧力で上値重い展開
WTI原油/米ドル(XTI/USD)テクニカル分析
WTI原油の日足チャートを分析する。現在は長期下降チャネル(青線)に沿った下落基調が継続している。足元では下落後の調整局面にあり、10日移動平均線(SMA)が下値を支える一方、25日移動平均線が上値を抑制する形で、価格は両移動平均線に挟まれた状態となっている。
下値は黒破線の上昇トレンドラインに支えられており、これが短期的な下落の歯止めとなっている。RSIは中立圏で推移し、わずかに持ち直しの気配を見せているが、依然として反発力は限定的である。
下方向への展開となれば、62.50ドルおよび60.90ドルが下値の明安となる。一方、上昇すれば65.70ドルおよび67.20ドルが意識される。

今後は、現在の10日線と25日線に挟まれた価格帯からのブレイクアウトが注目される。上下いずれの方向に抜けるかが、短期的な方向性を決定する重要な分岐点となる。
今日の経済指標とイベント(9月2日)
- 18:00(日本時間)、ユーロ圏・消費者物価指数(HICP)
- 22:45(日本時間)、米・購買担当者景気指数(製造業PMI)
- 23:00(日本時間)、米・ISM製造業景況指数
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