日経225、調整続くも下ヒゲ形成で下げ止まりを探る
中東情勢の緊迫化と原油高がインフレ再燃懸念を強める一方、米消費者心理の底堅さが交錯している。市場では半導体株の調整も重なり、ボラティリティの高い膠着感が全体を覆う中、先行きへの楽観と景気減速への警戒とが入り混じり、方向性を探る展開が続く。
本日の注目銘柄、日経225(JPN225)は中長期の上昇基調を保ちながらも、短期では調整が続く格好だ。AI関連株のポジション解消に、原油高による企業コスト増への懸念、米半導体株の軟調が重なり、上値の重い展開を強いている。
本日は日本市場が休場となるため、海外市場の値動きが休場明けの日本株へ影響しやすい。ドイツPPI、カナダCPI、米景気先行指数の公表が予定されており、インフレと景気のバランスに対する評価が動けば、各市場でポジション調整が進み、変動幅が広がる場面もありそうだ。
前日価格変動TOP3
(※為替・株式・商品・暗号資産など主要資産の動き)
- XTI/USD(WTI原油) +3.55%
- XAU/USD(ゴールド/米ドル) +1.01%
- JPN225(日経225) -1.42%
マーケットハイライト
- 米・イラン情勢が緊迫化、週明けの原油輸送と供給リスクが焦点
- 米7月ミシガン大学消費者信頼感は54.4へ上昇、市場予想を上回り消費者心理改善を示唆
- 米株主要指数は軟調、半導体株安と中東情勢の緊迫化でリスク回避姿勢が優勢
- 日経225は6.4万台へ続落、AI・半導体株の調整と中東情勢警戒が要因
- ドル円は162円台半ばでほぼ横ばい、週末を控え動意の乏しい展開
- ユーロ・ポンドは続落、地政学リスクによる欧州経済への警戒が先行
- 豪ドルは続落、株安と半導体調整を受け景気敏感通貨への売りが優勢
- 人民元(CNH)は対ドルで元安、中国AI競争への期待よりリスク回避が上回る展開
- ゴールドは反発、地政学リスクの高まりと実質金利低下期待が下値を支える
- WTI原油は上昇、地政学リスク高まりによる供給懸念が意識され買い戻しが優勢
- ビットコインは底堅く推移、リスク資産の調整の中でも独自トレンド模索する動き
- 国内物流大手が協力会社への支払いにJPYCを導入、ステーブルコインの実用化が進展
日経225(JPN225)テクニカル分析
日経225(JPN225)は、長期的な上昇トレンドの中で短中期の調整局面に位置している。
200日移動平均線(SMA(200))および中・長期回帰線(LinReg50・200・520)が上向きを維持している点は、基調としての上昇構造が崩れていないことを裏付ける。一方で、短期回帰線(LinReg20)の下向き転換に加え、価格がKAMA(10)およびVIDYA(14,9)を下回る状況は、短期的な需給が明確に弱化していることを意味している。
ADXが26超で-DI優位を維持していることから、足元の下落は単なるノイズではなく、一定のトレンド性を伴う調整である可能性が高い。したがって、現局面は押し目形成というよりも、戻り売りが機能しやすい地合いと捉えるのが妥当である。
今後は、68,750を終値で回復すれば、短期調整終了の可能性が高まる。一方、62,667を割り込む場合は60,940付近まで調整余地が広がる可能性がある。現時点では方向性を決め打ちする局面ではなく、重要価格帯での値動きを確認しながら次のトレンド形成を見極めたい。

加えて、米国株とのReturn相関は引き続きプラス圏を維持しており、日々の値動きは米国株の影響を受けやすい状況にある。一方で、Level相関は低下しており、日本固有の要因やドル円動向の影響が以前より強まっていることが示唆される。
本日の経済指標とイベント(7月20日)
- 日本・休場
- 7:45(日本時間)、ニュージーランド・貿易収支(6月)
- 15:00(日本時間)、ドイツ・生産者物価指数(6月 PPI)
- 21:30(日本時間)、カナダ・消費者物価指数(6月 CPI)
- 23:00(日本時間)、米国・景気先行指標総合指数(5月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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