ビットコイン、持ち直し試すも方向感乏しく上値攻防に注目
中東情勢を巡る供給不安と外交進展への期待が交錯し、原油高を通じたインフレ圧力が市場心理を左右している。ただし、全面的なリスク回避には至っておらず、地政学リスクと金融政策見通しのどちらが価格形成を主導するかを見極める局面となっている。
本日のテクニカル分析銘柄であるビットコイン(BTC/USD)は、日足ベースでは下落局面からの持ち直しが続いているものの、トレンドの強さは限定的で、反発基調の持続性を試す局面にある。現物ETFへの資金流入が下支えとして機能する一方、米金利の高止まりが機関投資家の資金フローを抑制している。
本日はNZ消費者物価指数、英国雇用統計、独・ユーロ圏ZEW景況感調査が焦点となる。物価圧力、雇用の底堅さ、欧州景況感を通じて、主要中銀の政策余地とリスク資産への資金配分が再評価される。暗号資産市場では関連カンファレンスの発信にも注意したい。
前日価格変動TOP3
(※為替・株式・商品・暗号資産など主要資産の動き)
- BTC/USD(ビットコイン/米ドル) +1.29%
- XTI/USD(WTI原油) +0.76%
- USD/CAD(米ドル/カナダドル) +0.37%
マーケットハイライト
- 仲介国がイランへ停戦案を提示、攻撃応酬が続く中でも外交接触を維持し緊張緩和を模索
- 親イラン組織が海上封鎖を宣言したと報じられ、原油供給への混乱懸念が高まる
- カナダ6月CPIは前年比2.8%へ鈍化、追加利上げ観測後退でカナダドル売り
- 米株主要指数は総じて軟調、高金利の長期化懸念と地政学リスクの高まりが嫌気され売りが優勢
- 日経225は反発、前日までの下落に対する押し目買いや相対的な割安感から買い戻しが進行
- ドル円は続伸、原油高に伴う米金利上昇と地政学的なドル需要が重なり円売り基調を維持
- ユーロドルは続落、欧州のエネルギー輸入負担への警戒が重し
- ポンドドルは続落、英国の政局変化と今後の財政運営を巡る不透明感が上値抑制
- AUD/USD・AUD/JPYは反発、原油高と資源価格上昇が堅調を下支え
- ゴールドは続伸、中東情勢の緊迫化に伴う地政学リスクの深刻化が安全資産としての買いを誘引
- WTI原油は続伸、海上封鎖の宣言報道による供給懸念が意識され買い戻しが強まる展開
- ビットコインは反発、株安も代替資産需要とETF流入が下支え
- USD/CADは反発、原油高もカナダCPI鈍化を受けカナダドル売りが優勢
ビットコイン/米ドル(BTC/USD)テクニカル分析
ビットコイン(BTC/USD)の日足は65,300ドル付近で推移している。中期の回帰線であるLinReg(50)は横ばい圏にある一方、短期のLinReg(20)は上向きであり、足元では下落後の持ち直しが続いている。ただし、値幅は縮小しており、現時点では明確な方向感に乏しい。短期的には持ち合いを形成しながら、次の方向性を探る局面にある。
ADX(14)は13.87と低水準にあり、現時点では明確なトレンドの強さは確認されていない。また、従来相関が高かったNASDAQ100との連動性は弱まりつつある一方、相対的にはビットコインの方が強く、株式市場への追随よりも独自の値動きが表れやすい。ただし、両者の関係は変化の途中にあり、方向性の定着には引き続き確認が必要である。

上値は、66,400ドルが最初の焦点となる。明確に上回る場合は、次に68,000ドルを確認したい。一方、66,400ドルまでに上値を抑えられ、62,800ドルを下回る場合は、短期的な持ち直しが一服し、59,375ドル方向への調整が想定される。
本日の経済指標とイベント(7月21日)
- Blockchain Futurist Conference 2026(7/21~22)
- 7:45(日本時間)、ニュージーランド・消費者物価指数(第2四半期 CPI)
- 15:00(日本時間)、英国・ILO失業率(5月)
- 18:00(日本時間)、ドイツ・ZEW景況感調査(7月)
- 18:00(日本時間)、ユーロ圏・ZEW景況感調査(7月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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