ビットコイン、過熱感強まる高値圏で上昇を試す
対イラン制裁強化やUAEの対イラン貿易停止を背景に、原油高を通じたインフレ懸念が続いている。一方、米財務省による長期国債の買い戻し拡大は長期金利の上昇を抑える材料として意識され、市場ではインフレ圧力と金融環境の変化を巡る綱引きが続いている。
本日の注目銘柄であるビットコイン(BTC/USD)は、200日SMAを回復し、短期反発から中期上昇への移行を試す局面にある。ビットコイン固有の需給が上昇を支える一方、オシレーター系指標のRSIは過熱域にあり、短期的な調整リスクとの綱引きが続く。
本日は日本CPIに続き、欧州・英国・米国の8月速報PMIが相次ぎ、物価と景気の評価を通じた主要国の金利見通しが焦点となる。欧州時間から米国時間にかけて指標が集中するため、市場参加者の金利ポジション調整が為替・株式の変動幅を拡大する要因となっている。
注目の値動きTOP3
(※直近10日間の平均的な値幅と比較:ATR)
- BTC/USD(ビットコイン/米ドル) ↑ 1.83
- EUR/JPY(ユーロ/円) ↑ 1.33
- USD/JPY(米ドル/円) ↑ 0.89
マーケットハイライト
- 米国は対イラン制裁強化方針、UAEの貿易停止も重なり原油供給不安が継続
- 米財務省が長期債買い戻しを1回あたり40億ドルへ倍増、さらなる拡大も示唆
- 米加通商合意が「非常に近い」とカナダ側表明、カナダドルは約3カ月ぶり高値
- 米フィラデルフィア連銀指数は予想を大きく上回り47.4、雇用指数も27.9へ急上昇
- 米週間失業保険申請は20.6万件、予想21.0万件を下回り労働市場の堅調さを示唆
- 豪州雇用は1.58万人減、失業率4.5%へ上昇しRBA追加利上げ観測が後退
- 米株主要3指数は下落、長期金利再上昇とウォルマート決算不振が重し
- JPN225(日経225連動CFD)も米金利高止まり警戒と米国株安の流れを引き継ぎ軟調
- ドル円は米景気指標の強さを背景に反発、円売りがクロス円にも波及
- WTI原油は中東供給懸念で3週超ぶり高値圏、ゴールドは米金利上昇で上値限定
- ビットコインは強いショートスクイーズを受け7万ドル突破、約27億ドル規模の清算が記録された
ビットコイン/米ドル(BTC/USD)テクニカル分析
ビットコイン(BTC/USD)の日足は72,000ドル台まで急伸し、短期的な上昇モメンタムが明確に強まっている。価格は200日SMAに加え、心理的節目である70,000ドルも上抜けており、これまで上値を抑えていた価格帯を突破した。
足元では、短期反発が中期的な上昇基調へ発展するかを見極める局面にある。チャートでも、価格は200日SMAを上抜け、短期線群を上回って推移している。
ただし、急伸後の価格はLinReg(200)の中心線から大きく上方へ乖離している。RSIは14期間で79台、9期間では87台まで上昇しており、短期的な過熱感は強い。長大な陽線は上昇力の強さを示す一方、高値圏での追随買いには反動安のリスクを伴う局面である。また、米国株が下落する中でビットコインは急伸しており、ビットコイン固有の需給要因が価格を押し上げている。
上値では73,530ドルが最初の焦点であり、これを上抜ければ75,000ドルが次の目標水準となる。一方、下値では70,000ドルと200日SMAが重要な支持帯であり、過熱感を消化する調整が入っても、この水準を維持できるかが問われる。70,000ドルを明確に割り込む場合は、68,750ドル付近までの調整を警戒する必要がある。

上下でラウンドナンバーに挟まれた格好となっているが、短期的な過熱を踏まえると、高値追随よりも押し目での下値の固さを確認したい。73,530ドル突破は上昇継続の確認材料となる一方、70,000ドルを維持して調整を吸収できるかが、今回の上昇が一時的な急反発にとどまらないかを判断する重要なポイントである。
本日の経済指標とイベント(8月21日)
- 7:45(日本時間)、ニュージーランド・貿易収支(7月)
- 8:30(日本時間)、日本・全国消費者物価指数(7月 CPI)
- 15:00(日本時間)、英国・小売売上高(7月)
- 16:30(日本時間)、ドイツ・非製造業PMI(8月 速報)
- 16:30(日本時間)、ドイツ・製造業PMI(8月 速報)
- 17:00(日本時間)、ユーロ圏・非製造業PMI(8月 速報)
- 17:00(日本時間)、ユーロ圏・製造業PMI(8月 速報)
- 17:30(日本時間)、英国・非製造業PMI(8月 速報)
- 17:30(日本時間)、英国・製造業PMI(8月 速報)
- 21:30(日本時間)、カナダ・小売売上高(6月)
- 22:45(日本時間)、米国・非製造業PMI(8月 速報)
- 22:45(日本時間)、米国・製造業PMI(8月 速報)
- 22:45(日本時間)、米国・総合PMI(8月 速報)
- 23:00(日本時間)、ユーロ圏・消費者信頼感(8月 速報)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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