日銀利上げも円安加速、ドル円は年初来高値に迫る展開
日銀が政策金利を0.75%へ引き上げ。植田総裁が追加利上げに慎重な姿勢を示したことで「ハト派的」と映り円売りが加速。ユーロ円が過去最高値を更新するなど、利上げが円安を招く異例の展開が鮮明となっている。
ドル円は25日線を支えに堅調。直近高値157.90円を突破すれば、次の節目159円付近が意識される。テクニカル的には上昇トレンドが継続中だが、高値圏での利益確定売りとの攻防が焦点となる。
本日は英Q3経常収支・GDP確報値が焦点。欧州時間から米市場にかけて、これらの結果を受けた短期的な売買が活発化する見通し。指標の強弱によるトレンドの継続性を確認する局面。
今週はクリスマス休暇で欧米市場が順次休場。流動性の低下に伴って相場が突発的に急変動する「薄商いのアノマリー」に要警戒。通常よりも小さな注文が価格に大きく影響を及ぼす可能性があり、休暇前のリスク管理に注意したい。
日銀利上げも円安加速、ドル円は年初来高値に迫る展開。
前日価格変動TOP3
- JPN225 +2.31%
- USDJPY +1.42%
- GBPUSD +1.37%
マーケットハイライト
- 日銀は政策金利を0.75%に引き上げも円売り加速、植田総裁が追加利上げの時期明言せず
- 11月CPIは2.7%へ鈍化、インフレ圧力が着実に後退し利下げサイクルを後押しする内容
- 米12月ミシガン指数、長期期待インフレ率が1月以来の低水準となりインフレ懸念が和らいでいることを示唆
- 米11月中古住宅販売は9カ月ぶり高水準、予想は小幅下回る
- 米NY連銀ウィリアムズ総裁は金融政策が良い位置にあると言及、早期利下げ期待をけん制
- 米国株続伸、AI関連株への根強い物色からダウは183ドル高と底堅く推移
- ドル円急騰、日銀総裁が次回利上げ時期の明言を避けたことで円売りが加速
- ユーロドル小幅安で4日続落、ECB理事会や米CPIなどのイベント通過で様子見姿勢
- ユーロ円大幅反発、一時184.75円と過去最高値を更新する歴史的な円安水準に
- ゴールドは売買交錯、経済指標の強弱で売買交錯し方向感乏しく小反落
- 原油は反発、ロシア・ベネズエラ情勢で供給警戒感が材料
- ビットコインは底堅く推移、一時8.9万ドル台回復
米ドル/円(USD/JPY)テクニカル分析
USD/JPYの日足チャートを分析する。ドル円は25日EMAをサポートに底堅く推移するなか、直近の急騰で長い陽線を形成し、2025年1月以来の高値となる157.90円に迫る動きとなった。200日SMAも上向きに転じつつあり、中長期的な強気地合いが鮮明となっている。
MACDは下降が続いているが、シグナル線に接近しており、ゴールデンクロス成立の有無に注目したい。また、RSIは前回の40台から63台半ばまで上昇しており、買い圧力の回復が示唆される。
上値は157.90円の突破が焦点で、越えれば158.88円が次の節目となる。一方、反落時は25EMAおよび154.34円の支持が試され、下抜ければ152.82円付近までの調整も想定される。

現在は157.90円のブレイク可否が最大の焦点であり、トレンド継続の鍵を握る水準として注視したい。
今日の経済指標とイベント(12月22日)
- 16:00(日本時間)、英・国内総生産(四半期GDP)
- 16:00(日本時間)、英・経常収支(四半期)
- 22:30(日本時間)、米・シカゴ連銀全米活動指数(11月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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