ゴールド、4,000ドル回復で反発局面の行方に注目
中東情勢を巡る警戒と停戦交渉への期待が交錯し、市場は地政学リスクと景気耐性を同時に織り込む局面にある。原油高を背景としたインフレ再燃懸念が米金利とドルを支える一方、企業業績の底堅さが株式市場を下支えしており、資産ごとの選別が一段と強まりやすい環境となっている。
本日のテクニカル分析銘柄であるゴールド/米ドル(XAU/USD)は、長期上昇トレンドを維持しながらも短中期では調整局面が続いている。地政学リスク由来の安全資産需要と米金利上昇・ドル高が対立する中で、4,000ドル水準が短期反発の持続性を判断する重要なレジスタンスレベルと位置付けられる。
本日は15時発表の英国6月CPIが焦点となる。英中銀の金融政策見通しの再評価を通じてポンドだけでなくドル相場にも影響が波及する可能性があり、日本の6月貿易統計と米MBA住宅ローン申請指数も各国の景気動向と高金利環境を確認する材料となっている。
注目の値動きTOP3
(※主要資産の前日変動幅を比較)
- USD/JPY(米ドル/円) ↑1.02x
- JPN225(日経225) ↑0.73x
- XAU/USD(ゴールド/米ドル) ↑0.70x
マーケットハイライト
- 米大統領が対カナダ50%追加関税を擁護、通商摩擦再燃で市場心理が緊張
- 紅海で原油輸送に混乱、海上物流への警戒から供給懸念が強まり原油相場が上昇
- ドイツ7月ZEW景況感指数は予想超え、欧州景気への過度な悲観が後退
- ドル指数(DXY)続伸、中東情勢と米金利高を背景にドル買い優勢
- 米株主要指数は堅調、企業業績への期待が関税・地政学リスクを吸収
- 日経225続伸、米株高と円安を追い風に主力株へ買い継続
- ドル円は163円台へ上昇、有事のドル買いと日米金利差が支援
- ユーロドル反落、ドル高優勢も独ZEW改善が下値を一定程度支える
- ポンドドルは続落、ドル高継続と英CPI発表前の持ち高調整が重し
- 豪ドル円は続伸、株式市場のリスク選好ムードと全般的な円売りトレンドが寄与
- USD/CADは続伸、米国の対加追加関税リスクとドル高を背景にカナダドル売り
- ゴールドは続伸、安全資産需要が米金利高・ドル高の逆風を吸収
- WTI原油は続伸、紅海輸送混乱による供給懸念が買いを後押し
- ビットコインは続伸、株式相場の底堅さに連動したリスク資金流入が相場を支援
ゴールド/米ドル(XAU/USD)テクニカル分析
ゴールド(XAU/USD)の日足は長期的な上昇基調を維持する一方、短中期では調整局面が続いている。200日移動平均線(SMA(200))は緩やかな上向きを保っており、長期上昇構造の名残は維持されている。
ただし、中期の回帰線(LinReg(100)、LinReg(50))はいずれも下向きで、価格も200日移動平均線を大幅に下回って推移していることから、長期上昇基調に対する下方修正圧力が続いている。
一方で、足元では4,000ドルを回復し、短期回帰線(LinReg(20))付近まで持ち直すなど、下落後の自律反発の動きがみられる。また、ADX(14)は高水準を保ちながらやや低下しており、これまでの方向性の強い値動きが一服し始めた可能性がある。
外部環境では、ゴールドとシルバーがともに底堅く推移していることが支援材料となる反面、直近のDXYの上昇から上値が抑えられやすい環境であることも確認できる。

上値ではKAMA(10)付近の4,140.60ドルを上抜けると4,202.93ドルが次の目標となる。4,000ドルは心理的節目であるだけでなく、直近の反発起点としても意識されやすく、この水準を維持できるかが短期的な方向性を見極めるポイントとなる。これを割り込む場合は3,942.22ドル付近まで下押しする可能性に注意したい。
本日の経済指標とイベント(7月22日)
- bitcoin++ Toronto 2026(7/22~24)
- 8:50(日本時間)、日本・貿易統計(6月)
- 15:00(日本時間)、英国・消費者物価指数(6月 CPI)
- 20:00(日本時間)、米国・MBA住宅ローン申請指数
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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