ゴールドは最高値更新、強気継続も過熱感には警戒必要
ゴールドは地政学リスクの高まりを背景に安全資産需要が強まり、4381.62ドルの過去最高値を更新。テクニカル的には、RSIが78台後半と過熱感が強く、短期的な押し戻しに警戒が必要な水準。
ドル円は、財務省関係者の円安牽制発言を受けて反落。また、日本の長期金利は2.1%と約27年ぶりの高水準に達し、日銀の政策スタンスが再び注目されている。
今夜の米GDP確定値や耐久財受注は、26年の米金利見通しを占う重要材料。クリスマス休暇前の薄商いで指標後の反応が増幅しやすく、急変動に注意。
ゴールドは最高値更新、強気継続も過熱感には警戒必要
前日価格変動TOP3
- XTIUSD +2.51%
- XAUUSD +2.47%
- AUDUSD +0.76%
マーケットハイライト
- 日本の長期金利2.1%、約27年ぶり高水準に上昇
- 英GDP改定値、第3四半期は+0.1%で予想通り
- ECBシュナーベル理事、インフレ継続なら将来的な利上げも示唆
- 米株3日続伸、AI関連株買いでダウ227ドル高
- ドル円反落、日本財務相・財務官の円安牽制発言で円買い進行
- ユーロドル反発、ドル売りの流れで底堅く推移
- ゴールドは最高値更新、地政学リスクが意識され安全資産需要高まる
- 原油は上昇、米ベネズエラ対立で供給不安強まる
- ビットコインは小幅な動き、底堅く推移し一時9万ドル台も上値が重い展開
ゴールド/米ドル(XAU/USD)テクニカル分析
ゴールドの日足チャートを分析する。4381.62ドルの過去最高値を上抜けたことで、上昇基調が加速している。ローソク足は20日SMAを安定して上回り、200日SMAも下方に控えるなど、中長期的な地合いも強い。
直近では、ローソク足がエンベロープの+2〜+4%帯に沿った推移が続くことで、押し目が浅く、強い相場であることを示している。
MACDは緩やかにゴールデンクロスを形成しつつあり、モメンタムの強まりが見受けられる。一方で、RSIは78台後半と過熱圏に入っており、短期的な押し戻しには警戒も必要な水準である。
今後の上値目標は4530.00ドル、4610.00ドル付近が注目され、下値は20日SMAおよび4200.00ドルとなるが、それらを下回ると3886.52ドルも想定される。

新高値圏での推移が続く中、4381.62の維持可否が今後のトレンド継続の鍵を握る場面といえる。
今日の経済指標とイベント(12月23日)
- 9:30(日本時間)、豪・豪準備銀行金融政策会合 議事要旨
- 22:30(日本時間)、加・国内総生産(10月GDP)
- 22:30(日本時間)、米・国内総生産(四半期GDP)
- 22:30(日本時間)、米・耐久財受注(10月)
- 23:15(日本時間)、米・鉱工業生産(11月)
- 24:00(日本時間)、米・リッチモンド連銀製造業指数(12月)
- 24:00(日本時間)、米・消費者信頼感指数(12月コンファレンスボード)
- 24:00(日本時間)、米・新築住宅販売件数(11月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
ThreeTraderでは、狭いスプレッドと高い約定力で、ゴールドをはじめとする多様な銘柄の取引環境を提供しています。
サービスの詳細はこちらからご確認いただけます⇒ 詳細を見る




