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ドル円、米金利高を追い風に高値圏推移も介入警戒続く

市場分析
安藤修安藤修
ドル円、米金利高を追い風に高値圏推移も介入警戒続く

中東情勢を背景とした原油高と米長期金利の上昇を受け、インフレ再燃への警戒からFRBの利下げ期待が後退している。市場では金利動向を意識した資金配分の見直しが進み、株式・債券・為替・商品市場で値動きが大きくなりやすい局面となっている。

本日の注目銘柄であるドル円(USD/JPY)は、米金利の上昇を背景に163円台前半まで上昇し、中長期の上昇トレンドを維持している。一方で163円台では為替介入への警戒感も根強く、円売りを支える日米金利差と円安けん制への警戒が交錯することで、高値圏では神経質な値動きが続く可能性がある。

本日はECB政策金利とラガルド総裁の記者会見、米新規失業保険申請が市場の焦点となる。ECBの政策姿勢がユーロ相場に与える影響に加え、米労働市場の強弱次第ではFRBの利下げ観測を左右し、為替・金利市場の値動きが大きくなる可能性がある。

注目の値動きTOP3

(※主要資産の前日変動幅を比較)

  • XAU/USD(ゴールド/米ドル)   ↑0.55x
  • XTI/USD(WTI原油)                 ↑0.44x
  • JPN225(日経225)                   ↓0.32x

マーケットハイライト

  • 中東緊迫化で原油急騰、米10年債利回りは4.66%へ上昇
  • 米10年債利回りは上昇基調、インフレ再燃観測が長期金利を押し上げ
  • 片山財務相が円安に「断固対応」示唆、介入警戒が上値を抑制
  • 英6月CPIは前年比+2.6%へ低下、英中銀の追加利上げ観測が後退
  • 日本の6月輸入額は過去最高、原油高と円安で貿易赤字拡大
  • 米株主要指数は軟調、原油高と決算シーズンへの警戒感が交錯する地合い
  • 日経225は反落、原油高による企業コスト懸念と高値圏の利益確定が重し
  • ドル円はほぼ横ばい、米金利高が支える一方で介入警戒が上値を抑制
  • ユーロドルは反発、米金利高でもドル高一服とECB会合前の買い戻しが支援
  • ユーロ円は続伸、円の基調的な弱さとECBの引き締め観測が下支え
  • ポンドドルは横ばい、英CPI減速のポンド売りと米金利高が上値を抑制
  • 豪ドルは対米ドルで反落、豪雇用統計を控えた様子見姿勢が上値を抑制
  • 人民元(CNH)は対ドルで元安、対中自動車規制強化法案が心理的圧力
  • ゴールドは続伸、ドル高一服と中東情勢を背景とする安全資産需要が支援
  • WTI原油は続伸、中東の供給・輸送不安を背景に約6週間ぶり高値圏
  • ビットコインは反落、米金利高への警戒と直近高値での利益確定売りが優勢

米ドル/円(USD/JPY)テクニカル分析

ドル円(USD/JPY)の日足は163円台前半で推移し、200日移動平均線(SMA(200))を大きく上回っている。LinReg(20・50・200・520)はすべて上向きで、価格も各回帰線の上方を維持している。長期から短期まで回帰構造が同方向にそろい、中長期の基調に明確な崩れは見られない。

KAMA(10)とALMA(50)も上向きを保ち、足元の値動きは両線の上方で推移していることから、短中期でも買い優位の状態が続いている。

ADX(14)は42と高水準にあり、直近の値動きでは方向性の強い状態が続いている。短期回帰線であるLinReg(20)やKAMA(10)が上向きを維持していることから、足元では上昇方向の動きに勢いが伴っていると判断できる。

【USD/JPY 日足チャート】

上値は163.75円が最初の抵抗帯となり、これを明確に上抜ければ164.10円を試す展開が想定される。下値では162.30円が短期的なサポートとして意識され、この水準を維持する限り上昇構造は維持されやすいが、割り込んだ場合は161.50円付近まで調整が広がる可能性がある。なお、為替介入が実施された場合には、一時的に158.60円近辺まで下落する可能性もリスクシナリオとして想定しておきたい。

本日の経済指標とイベント(7月23日)

  • 10:30(日本時間)、オーストラリア・雇用統計(6月)
  • 21:15(日本時間)、ユーロ圏・ECB(欧州中央銀行)政策金利
  • 21:30(日本時間)、カナダ・小売売上(5月)
  • 21:30(日本時間)、米国・新規失業保険申請件数
  • 21:45(日本時間)、ユーロ圏・ECB(欧州中央銀行)ラガルド総裁 記者会見
  • 23:00(日本時間)、ユーロ圏・消費者信頼感(7月)

※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。

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