インフレ警戒を背景に、FRB高官からは利下げに慎重な発言が相次いだ。ムサレム総裁は「利下げ余地は限定的」と述べ、ハマック総裁も過度な利下げに懸念を示した。ボスティック総裁は「年内の追加利下げは不要」との見解を示した。
米株市場では主要3指数が揃って史上最高値を更新し、リスク選好ムードが継続。シカゴ連銀活動指数は-0.12とマイナス圏ながら3月来の高水準となり、雇用関連の改善も支援材料となった。
ポンドドルは、主要な移動平均線が価格を下支えし、テクニカル的には中期的な上昇基調が維持される構図が読み取れる。
本日は欧州・米国の購買担当者景気指数(PMI)、リッチモンド連銀製造業指数などの重要指標が発表予定。経済の拡張持続力や回復度合いに注目が集まる。
前日価格変動TOP3
- XAUUSD +1.71%
- JPN225 +0.95%
- BTCUSD -2.43%
NY市場マーケットハイライト
- FRB高官がインフレ警戒で利下げ慎重姿勢、年内利下げ終了の見通しも
- シカゴ連銀指数はマイナス圏(-0.12)も予想を上回り3月来の高水準、雇用関連も改善
- 米株堅調、米株主要3指数が揃って史上最高値更新
- ドル円続落、一時148.3円まで上昇も上値は限定的で再び下押し
- ユーロドル反発、ドル売り継続で先週末高値を上抜け
- ポンドドルは3日連続下落から反発、1.3511ドルまで上昇
- ゴールドは続伸し3748ドル付近の過去最高値、仮想通貨からの資金移動との見方も
- 原油は小幅反落、供給過剰観測が相場の重しに
- ビットコイン大幅続落、手仕舞い売りが加速し11.2万ドル後半を推移
英ポンド/米ドル(GBP/USD)テクニカル分析
ポンドドル(GBP/USD)の日足チャートを分析する。現在の価格は、4月以降からの緩やかに右肩上がりとなるチャネル内での推移が続いている。
また、ローソク足は、21-EMAまたは75-EMAをサポートラインとして反発する展開が多く、7月末の急落局面では200-EMA付近で下げ止まった。これら3本の移動平均線(EMA)はすべて緩やかな上昇傾向を維持しており、中期的には上昇基調が継続している構図といえる。
一方、オシレーター系指標のRSI(14)は、直近の連続する陰線による価格下落に伴い、60台前半から低下し、現在は50前後の水準にある。現状は中立圏付近にとどまっており、極端な過熱感や売られ過ぎのシグナルは確認されない。

今後の上値目安としては、1.3590ドルおよび1.3650ドル、下値では1.3390ドルと1.3330ドルがが意識される。短期的には、75-EMAがサポートとして機能するかが注目される局面である。
今日の経済指標とイベント(9月23日)
- 日本・休場(祝日)
- 16:30(日本時間)、独・購買担当者景気指数(PMI)
- 17:00(日本時間)、ユーロ圏・購買担当者景気指数(PMI)
- 17:30(日本時間)、英・購買担当者景気指数(PMI)
- 21:30(日本時間)、米・経常収支
- 22:45(日本時間)、米・購買担当者景気指数(PMI)
- 23:00(日本時間)、米・リッチモンド連銀製造業指数
- 23:00(日本時間)、米・FOMCボスティック委員発言
- 23:45(日本時間)、米・FRBパウエル議長発言
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(※この情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。)