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ドル円、高値圏で攻防も介入警戒が上値を抑制

市場分析
安藤修安藤修
ドル円、高値圏で攻防も介入警戒が上値を抑制

市場は米PMI上振れを受けて米景気の底堅さを再評価する一方、雇用関連指標や地区連銀調査には弱さもみられ、景気実勢との乖離を示している。大企業主導の成長がドル買いを支える構図だが、市場が織り込む強気見通しには修正余地を残す局面となっている。

ドル円は長期上昇トレンドを維持しながら高値圏で推移している。米金利高止まり観測とドル指数上昇が下支えとして機能しているものの、過去の介入実績を上回る円安水準では、ポジションの積み上がりが値動きを不安定化させる要因となりやすい。

本日は豪州CPI、ドイツIFO企業景況感指数、米新築住宅販売件数が控える。各国の景況感とインフレ動向が同日に点検されることで主要通貨間の金利差見通しが再評価され、指標結果次第では為替市場の値動きが大きくなる可能性がある。

ドル円、高値圏で攻防も介入警戒が上値を抑制

前日価格変動TOP3

(※為替・株式・商品・暗号資産など主要資産の動き)

  • JPN225(日経225)                          -5.21%
  • BTC/USD(ビットコイン/米ドル)   -3.29%
  • XAU/USD(ゴールド/米ドル)          -1.94%

マーケットハイライト

  • 米国とイランが60日停戦で合意、米財務省は限定的な原油輸出を容認
  • 米6月製造業PMI速報は55.7(予想54.6)とサプライズ上振れ、雇用は2009年以来の弱さ
  • 米リッチモンド連銀製造業指数は4(予想8、前回13)と予想下回り、製造業の実勢にばらつき
  • ユーロ圏総合PMIは49.5と予想上回るも3カ月連続50割れ、独総合は18カ月ぶり低水準
  • ドル指数(DXY)は上昇、米金利高止まり観測がドルを支える構図
  • 米株主要指数は軟調、景気の底堅さが確認されるも利下げ観測後退が重し
  • 日経225は急落し7万台を割り込み、世界的なリスクオフが日本株にも波及
  • ドル円は反落、米PMI上振れでドル買いも原油安・介入警戒で上値抑制
  • ユーロドル続落、欧州景気先行指標の弱含みでユーロ売り圧力が継続
  • ユーロ円(EUR/JPY)は続落、欧州指標の弱さと日銀利上げ観測で円高優勢
  • ポンドドル反落、英首相辞任に伴う不透明感と英サービス業PMIの弱さが重し
  • 豪ドルは下落、世界的なリスク回避とドル高進行で資源国通貨に逆風
  • オフショア人民元(USD/CNH)は元安、ドル高基調と中国景気不透明感で売りが先行
  • ゴールドは反落、米PMI上振れによる金利高とドル高が売り要因
  • WTI原油は続落、米・イラン停戦と制裁緩和観測で供給不安が後退
  • ビットコインは大幅に反落、リスク資産全体の調整地合いや利益確定売りが加速

米ドル/円(USD/JPY)テクニカル分析

ドル円(USD/JPY)は、200日移動平均線(200SMA)を大きく上回り、高値圏での上方拡張が続いている。LinReg(20/50/200/520)はいずれも上向きで、短期から長期まで回帰線の方向が揃っているため、価格構造上は上昇優位の状態が保たれている。回帰線同士の位置関係にも大きな崩れはなく、現時点では長期基調の反転を示す段階には至っていない。

トレンドの強さを示す指標も高水準を維持しており、現在の上昇基調を裏づけている。短期的にも買い優勢の地合いが続き、相場は高値圏での攻防に入っている。ただし、足元の上昇は過度な行き過ぎを示す水準には達しておらず、トレンド自体の失速を示唆するシグナルも確認されていない。そのため、一時的な利益確定売りや値幅調整には注意が必要ながら、現時点では上昇トレンド継続がメインシナリオとなる。

マクロ面では、ドル指数(DXY)の上昇や高い米金利がドル買いを支えており、テクニカル構造とも整合的である。加えて、ドル円は過去に為替介入が実施された水準を上回る円安圏で推移しているため、市場では当局対応への警戒も強く意識されやすい。上昇トレンドが継続するなかでも、介入警戒やポジション調整をきっかけに、短期的な値動きが不安定化する可能性には注意したい。

【USD/JPY 日足チャート】

上値では直近高値の161.93が最初の焦点となり、これを明確に上抜ける場合は162.50が次の上値目標として意識される。下値では直近押し安値の160.94が短期サポートとして機能するかが注目される。これを下回る場合は、LinReg(200)を基準とした標準偏差チャネル下限(0.25σ)の160.35近辺まで調整余地が広がる可能性がある。

本日の経済指標とイベント(6月24日)

  • 10:30(日本時間)、豪州・消費者物価指数(5月CPI)
  • 17:00(日本時間)、ドイツ・IFO企業景況感指数(6月)
  • 21:30(日本時間)、米国・経常収支(第1四半期)
  • 23:00(日本時間)、米国・新築住宅販売件数(5月)
  • 23:30(日本時間)、米国・石油在庫統計

※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。

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