日経225、押し目反発も中期トレンドは見極め局面
市場では、米雇用減速を受けた利下げ期待が株式市場を支える一方、サービス景気の底堅さや物価圧力を背景とした金融引き締めへの警戒も残っている。さらに、中東情勢の落ち着きによる原油安も支援材料となっているものの、資産クラスごとに材料の受け止め方は異なり、市場全体では方向感を探る展開が続いている。
本日の注目銘柄である日経225(JPN225)は、原油安による企業コストの低下や円相場の安定を背景に、企業収益への期待が相場を支えている。一方で、円安是正の動きや日銀の追加利上げ観測は株価の重しとなる可能性があり、当面は金利・為替動向を見極める展開が続きそうだ。
本日は独製造業受注、ユーロ圏小売売上高、米新規失業保険申請件数が予定される。欧州景気の回復力と米労働市場の減速度合いを通じて、主要国の今後の金利見通しについて改めて意識される局面となる。
注目の値動きTOP3
(※主要資産の前日変動幅を比較[*ATR(10d)])
- XAU/USD(ゴールド/米ドル) ↑ 2.08
- BTC/USD(ビットコイン/米ドル) ↑ 0.35
- USD/CAD(米ドル/加ドル) ↓ 1.13
マーケットハイライト
- 米・イラン・オマーンの暫定合意接近で中東供給懸念が緩和、地政学リスク後退の兆し
- 米7月ADP雇用は4.4万人増へ鈍化、予想下振れで米金利上昇観測が後退
- 米7月ISM非製造業景況指数総合54.1で拡大継続も仕入れ価格70.3へ高騰・雇用は収縮
- 米株はまちまち、ダウは263ドル高で最高値更新もAI投資懸念でナスダック反落
- 日経225は続伸、原油下落と米株高を背景に主力株に買い戻し優勢
- ドル円は157円台で横ばい、米雇用減速によるドル安と円介入警戒が交錯
- ユーロ・ポンドは続伸、欧州・英国サービス業の改善が欧州通貨を下支え
- 豪ドルは対ドル・対円で上昇、地政学リスク緩和と米株高による選好改善が追い風
- 米ドル/加ドルは下落、原油安も貿易黒字拡大と米ドル軟化で加ドル高
- ゴールドは急騰、米雇用減速を受けた金利低下期待とドル安を背景に買い加速
- WTI原油は小幅続落、ホルムズ航路協議の進展観測で供給懸念が後退
- ビットコインは続伸、米早期利下げ期待の再燃と株高リスクオンの流れを受け買い優勢を維持
日経225(JPN225)テクニカル分析
日経225(JPN225)は、7月下旬に61,000円前後まで下落した後、長期回帰線であるLinReg(520)付近で下げ止まり、足元では65,000円台まで反発している。
短期では、KAMA(10,2,30)と下降中のLinReg(50)を上回り、売り圧力は一服している。足元では自律反発局面へ移行しており、短期的には買い戻しが優勢な状態と考えられる。一方、LinReg(20)が依然として下向きを維持しており、反発が本格的な上昇トレンドへ転換したとは判断しにくい。
長期では、LinReg(200)とSMA(200)が上向きで維持されており、中長期の上昇基調は崩れておらず、今回の下落は長期上昇構造内の調整局面と位置付けられる。ただし、短期・中期・長期の回帰線の方向は一致しておらず、時間軸間のトレンド整合は未完成である。
当面は、64,060円を維持できれば67,566円が戻り目標、上抜け時は68,750円まで上値余地が広がる一方、64,060円を下回る場合は62,000円付近への調整が想定される。
テクニカル面に加え、海外市場との連動性を確認するため、下段では日経225とUS500の相関も確認している。両指数は、世界的な株式市場のリスク選好や機関投資家の資金動向を通じて、同じ方向に動きやすい傾向がある。Returnは日々の値動きの方向がどの程度似ているかを示し、足元では高い連動性が続いている。一方、Levelは価格推移そのものの近さを示すもので、現在は低下している。

US500と比較してJPN225は下落前の高値を回復しておらず、日々の方向は連動していても、上昇の強さには差がある状態だ。そのため、短期的には反発基調を維持しているものの、中期的なトレンド転換を確認するには、今後の米国株動向と67,566円付近の攻防を見極めたい。
本日の経済指標とイベント(8月6日)
- 10:30(日本時間)、豪・貿易収支(6月)
- 15:00(日本時間)、独・製造業新規受注(6月)
- 17:30(日本時間)、英・建設業購買担当者景気指数(7月 PMI)
- 18:00(日本時間)、ユーロ圏・小売売上高(6月)
- 21:30(日本時間)、米・新規失業保険申請件数
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
ThreeTraderでは、本記事で取り上げた日経225をはじめ、主要な株価指数、通貨ペア、貴金属など幅広い銘柄の取引が可能です。
詳細については公式ホームページをご覧ください ⇒ 詳細を見る




