ユーロドル、ドル高圧力続く中で上値の重さ意識
米雇用指標の改善による高金利長期化観測と、中東情勢の緊迫化を背景とした原油高が同時進行し、市場はインフレ再燃リスクと景気減速懸念を織り込む局面となっている。ドル高・金利上昇・株安が並行し、資金フローは安全資産を選好する構造となっている。
今日の注目銘柄であるユーロ/米ドル(EUR/USD)は、ECB据え置き後もドル高基調が続く中、ユーロは戻り売り圧力が強まりつつある。また、ドル指数の上昇に加え、欧州株(DAX)の軟調推移もユーロの重しとなっている。市場は欧米の金融政策の方向性に加え、景気見通しやリスク選好の変化を織り込みながら、ドル優位の構図を改めて意識する局面にある。
本日は欧米主要国の7月PMI速報値に加え、日本6月CPIや英国小売売上高が控える。各国の景気とインフレの強弱が来週のFOMCと日銀会合を前に政策見通しの織り込みを左右し、ポジション調整を通じて為替・株式市場の変動幅を拡大させる可能性がある。
注目の値動きTOP3
(※主要資産の前日変動幅を比較[*ATR(10d)])
- XTI/USD(WTI原油) ↑ 1.54
- USD/JPY(米ドル/円) ↑ 1.35
- XAU/USD(ゴールド/米ドル) ↓ 0.94
マーケットハイライト
- 米政権の対イラン強硬姿勢への警戒から、中東情勢の緊迫化で供給懸念強まる
- ECBは政策金利を据え置き、原油高によるインフレ再燃リスクを引き続き注視
- 米新規失業保険申請件数は18.7万件と改善、予想21.2万件を下回り雇用堅調を確認
- ドル指数(DXY)は上昇、米雇用指標の上振れと安全資産選好がドル買いを支援
- 米株主要指数は軟調、原油高と金利上昇が投資家心理と株価評価の重し
- 日経225は続落、原油高による企業コスト増加と米株安を嫌気した売りが優勢
- ドル円は続伸、米長期金利の上昇を受け日米金利差に着目したドル買い優勢
- ユーロドルは反落、ECB据え置き後も欧州のエネルギー負担とドル高が上値を抑制
- ポンドドルは反落、米金利上昇を背景としたドル買いがポンドの重し
- 豪ドルは対ドルで続落、リスク回避と米ドル高を受けて資源国通貨への売りが継続
- 人民元(CNH)は対ドルで続落、ドル高と原油高への警戒が重し
- ゴールドは反落、地政学買い一巡と米金利上昇による無利息資産の売りが交錯
- WTI原油は続伸、中東供給リスクの高まりを受け買い戻しが加速
- ビットコインは続落、米金利上昇とリスク資産への慎重姿勢が上値を抑制
- 市場では原油高・金利上昇・ドル高が同時に進行する展開となり、インフレ再燃と金融引き締め長期化への警戒が拡大
ユーロ/米ドル(EUR/USD)テクニカル分析
ユーロドル(EUR/USD)の日足は、中長期の下向き圧力が続く中、短期的な戻りが一服し、再び上値の重さが意識される展開となっている。価格はLinReg(20)付近まで押し戻され、短期回帰線を維持できるかが目先の焦点となる。一方で、長期回帰線であるLinReg(200・520)や200日移動平均線(SMA(200))の下方で推移しており、中長期の下降トレンドに大きな変化はみられない。
KAMA(10)は横ばい圏へ転じつつある一方、ALMA(50)やLinReg(50)は依然として下向きを維持しており、戻り局面においても中期的な戻り売り圧力が意識されやすい。
ADX(14)は29付近まで上昇しており、トレンドの勢いは再び強まりつつある。足元では価格が反落していることから、市場は下方向へのモメンタムを回復し始めた可能性が示唆される。
外部環境では、ドル指数の上昇がドル買いを促す一方、DAXの軟調な推移も欧州景気への警戒を通じてユーロの重しとなっている。

上値では1.1444~1.1483が戻り売りの焦点となり、この水準を明確に上抜ければ短期的な戻り余地が広がる可能性がある。一方、1.1325を下抜けると1.1290付近が次のサポートとして意識されやすい。
本日の経済指標とイベント(7月24日)
- ETHGlobal Lisbon 2026(7/24~26)
- 8:30(日本時間)、日本・全国消費者物価指数(6月 CPI)
- 15:00(日本時間)、英国・小売売上高(6月)
- 16:30(日本時間)、ドイツ・サービス部門購買担当者景気指数(7月 PMI)
- 16:30(日本時間)、ドイツ・製造業購買担当者景気指数(7月 PMI)
- 17:00(日本時間)、ユーロ圏・サービス部門購買担当者景気指数(7月 PMI)
- 17:00(日本時間)、ユーロ圏・製造業購買担当者景気指数(7月 PMI)
- 17:30(日本時間)、英国・サービス部門購買担当者景気指数(7月 PMI)
- 17:30(日本時間)、英国・製造業購買担当者景気指数(7月 PMI)
- 22:45(日本時間)、米国・サービス部門購買担当者景気指数(7月 PMI)
- 22:45(日本時間)、米国・製造業購買担当者景気指数(7月 PMI)
- 22:45(日本時間)、米国・総合購買担当者景気指数(7月 PMI)
- 23:00(日本時間)、米国・新築住宅販売件数(6月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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