ユーロ円、介入急落後の中期上昇を試す
米欧の景況感が底堅さを保つ一方、日本では物価の加速とイラン産原油の供給不安がインフレ圧力を維持している。米長期金利が高止まりするなかでもドルは軟調で、金利差より財政・国債需給を含む資金フローの影響が強まっている。
本日のテクニカル分析銘柄であるユーロ/円(EUR/JPY)は、長期上昇トレンドを維持しつつ、介入急落後の反発から中期転換を試している。50日回帰線の下向きが調整継続を示す一方、独日10年金利差の動向もユーロ円を左右する要因となっており、短期回復と中期的な弱さが拮抗している。
本日は米シカゴ連銀全米活動指数が予定される。対イラン追加制裁の詳細は日本時間25日未明に公表予定で、景気指標や制裁内容が金利・原油市場に影響した場合、週明けのポジション調整と重なって値動きが大きくなる可能性がある。
前週の注目値動きTOP3
(※前1週間の値動きと、直近10週間の平均的な値幅を比較:ATR)
- BTC/USD(ビットコイン/米ドル) ↑ 3.45
- XAU/USD(ゴールド/米ドル) ↑ 1.01
- EUR/USD(ユーロ/米ドル) ↑ 0.92
マーケットハイライト
- ベッセント米財務長官、対イラン追加制裁を日本時間25日未明に公表へ
- イランが対米圧力への強硬姿勢維持、選択的通航と制裁協力国への報復を警告
- 米サービス業PMIは56.8へ上昇、予想54.0を上回り米景気の底堅さを確認
- 日本コアCPIは前年比1.8%へ加速、日銀利上げ観測で国債利回り上昇
- 米株主要指数は堅調、サービスPMI強と財務省買入れ安心感で買い優勢
- JPN225(日経225連動CFD)は反発、米株続伸と円安基調が主力株の買い戻しを誘う
- 米財政・国債需給懸念を背景に、米金利高にもかかわらずドル売りが優勢
- ドル円は反落、日本コアCPI再加速と国債利回り上昇で円買いも159円近辺を維持
- ユーロ圏総合PMIは52.1へ上昇、製造業と新規受注の改善でユーロ買いが優勢
- 英サービス業PMIは52.8へ上昇、予想を上回りポンドは対ドルで上昇
- AUD/USDは急伸、米財政懸念によるドル安が主導し米金利高との逆行が鮮明に
- CAD/JPYは続伸、原油続伸とクロス円経路の円売りがカナダドル支援
- XAU/USD(ゴールド)は上昇、ドル安を背景に3カ月超ぶり高値となり週間でも3週連続上昇
- WTI原油は続伸、イラン供給縮小と追加制裁警戒が重なり供給リスクを織り込む展開
- ドル不安を背景にビットコインへ資金が流入し、3カ月ぶり高値圏へ上昇
ユーロ/円(EUR/JPY)テクニカル分析
ユーロ円(EUR/JPY)の日足では長期上昇トレンドを維持する一方、足元では介入による急落後の短期反発局面にあり、中期的な基調転換を試す相場となっている。価格はLinReg(200)付近に位置し、ALMA(20)やKAMAを上回って推移している。一方、LinReg(20)が上向きに転じる一方、LinReg(50)は依然として下向きのままであり、短期の上昇圧力と中期的な弱さが混在する状況が続いている。
価格の回復が指標の改善に先行している点が特徴である。中期的なトレンド転換を判定するには、LinReg(50)の傾き改善とALMA(20,0.85,6)・KAMA(10,2,30)、そして価格が同期する局面の確認が必要不可欠である。足元の値幅は縮小傾向にあり、重要水準を離れる局面で再び拡大するかを確認したい。
外部環境ではドル円との相関が高く、直近のドル円の円高方向への変動がユーロ円の調整圧力となっていることが注目される。一方、独日10年金利差の一時的な拡大がユーロ建て資産の利回り選好をやや支援する側面も意識される。両者の材料が相反する中、テクニカルな価格水準の確認が相場判断の軸となる。
上値では186.72円が第一レジスタンスである。これを日足終値で明確に上回れば187.50円が次の重要水準となり、超えることで短期反発から中期基調の改善へ評価を進める余地が生じる。下値の184.77円割れ、さらに184.00円下抜けは短期反発の失速を確認し、中期的な弱さが再び強く意識される可能性が高まる。

今後はLinReg(50)の傾き改善と、上値抵抗帯の明確な上抜けか下値支持帯の維持確認を通じて、相場のトレンド変化を見極めたい。
本日の経済指標とイベント(8月24日)
- 7:45(日本時間)、ニュージーランド・小売売上高(4-6月期)
- 21:30(日本時間)、米国・シカゴ連銀全米活動指数(7月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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