日経225、70,000の攻防続く中で上昇トレンド再開を探る
市場は原油下落によるインフレ圧力の後退と、高金利長期化がもたらす景気減速懸念の間で方向感を探る局面にある。スタグフレーション懸念はやや後退する一方、米住宅指標の弱さを受けて利下げ期待が再び意識されており、金利見通しを巡る評価が相場全体の焦点となっている。
日経225(JPN225)は長期上昇トレンドを維持しながら、高値圏での調整局面にある。米株主導の資金フローが下支えとして機能する一方、長期移動平均線からの乖離拡大が買いポジションの積み上がりを不安定化させている可能性があり、70,000近辺で方向感を探る展開となっている。
本日は米PCEを中心にGDP確定値や耐久財受注が同時公表される。インフレ鈍化と景気減速のどちらを市場参加者が重視するかで金利見通しの再評価が進み、米国時間入り後は株式・為替・商品市場での値動き拡大には警戒が必要となる。
日経225、70,000の攻防続く中で上昇トレンド再開を探る
前日価格変動TOP3
(※為替・株式・商品・暗号資産など主要資産の動き)
- JPN225(日経225) -2.58%
- XAU/USD(ゴールド/米ドル) -2.70%
- XTI/USD(WTI原油) -4.44%
マーケットハイライト
- 米5月新築住宅販売戸数が大幅に下振れ、高金利の長期化による需要圧迫が鮮明化
- ドル指数(DXY)は上昇、2025年5月以来の高水準で主要通貨に対してドル高基調
- 米ダウは反発、原油安が支援するもPCE発表を控えて上値追いは限定的
- 日経225は反発、前日急落からの自律反発や円安進行が支援材料
- ドル円は続伸、日米金利差を背景に161円台後半へ上昇するも介入警戒が継続
- ユーロドル・ポンドドルは続落、ドル全面高と欧英の景気不透明感で上値の重い展開
- 豪ドルとカナダドルは軟調、ドル高や原油安・中国需要への懸念で資源国通貨売りが優勢
- オフショア人民元(CNH)は対ドルで下落、米金利の先高観によるドル高圧力が重し
- ゴールドは続落、ドル高と金利上昇の逆風を受け節目4000ドルの大台割れ
- WTI原油は続落、米イラン和平交渉進展に伴うホルムズ海峡正常化観測で売り優勢
- ビットコインは続落、ドル高とPCE発表を控えてのリスク圧縮が重し
- 本日25日は米PCE公表、原油安がインフレを沈静化させるか市場は注視
JPN225(日経225)テクニカル分析
日経225(JPN225)は、長期上昇構造を維持しながらも、高値圏で上昇の持続力を試す局面にある。価格はSMA200を大きく上回り、LinReg(50)、LinReg(200)、100ALMAも上向きを保っているため、現段階では長期基調の継続が示唆される。一方で、SMA200からの乖離率は29%超まで拡大しており、強い上昇トレンドと過熱後の回帰圧力が同時に存在している。
直近では73,622近辺で上値を抑えられた後、節目の70,000とLinReg(50)を一時下回った。これは高値圏での利益確定が入りやすくなっている局面を示すが、下落後は下ヒゲを伴って切り返しており、70,000近辺では反発買いが機能している。ADX(14)は高位を維持し、+DIも-DIを上回っているため、現局面はトレンド転換というより、強い上昇相場の中で進むスピード調整と捉えるのが妥当である。
今後の焦点は、70,000近辺を再び安定的に上回れるかである。同水準を維持できれば、高値圏での需給整理を経て73,622方向への再試行が視野に入る。一方、64,850近辺のLinReg(200)を下回る場合は、中期的な回帰圧力が強まり、62,300近辺まで調整余地が広がる可能性がある。したがって、70,000は短期モメンタムの回復を測る水準、64,850は中期上昇構造の維持を判断する分岐点となる。

総じて、現在の日経225は上昇トレンドの終了局面ではなく、過熱を伴った上昇が持続可能かを見極める段階にある。高値圏での値幅拡大は警戒材料である一方、主要な回帰線とトレンド指標はなお上向きを保っている。目先は70,000近辺での価格維持力が、再加速と本格調整を分ける判断材料となる。
本日の経済指標とイベント(6月25日)
- 10:30(日本時間)、豪州・雇用統計(5月)
- 15:00(日本時間)、ドイツ・GfK消費者信頼感調査(7月)
- 21:30(日本時間)、米国・個人消費支出(5月PCE)
- 21:30(日本時間)、米国・実質GDP(四半期確定値)
- 21:30(日本時間)、米国・新規失業保険申請件数
- 21:30(日本時間)、米国・耐久財受注(5月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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