日経225は米半導体株安で急落、200日線を割り込み下値支持を探る
米国では人工知能関連企業の成長期待が見直され、半導体株から主要株価指数へ売りが広がった。ゴールドが上昇するなど、資産ごとの反応にもリスク回避の動きが表れている。ただし、雇用の底堅さも示されており、足元では、米景気全体の減速よりも、人工知能関連企業の成長期待の見直しが株価を左右している。
本日のテクニカル分析銘柄であるJPN225(日経225連動CFD)は短期反発が失速し、中期の下降基調が強まっている。米半導体株安が下押し材料となり、上昇を続ける200日移動平均線も割り込んだ。東京市場では東証株価指数が上昇しており、日本株全体との差を踏まえると、値がさ半導体株への売りが続くか、62,110を回復できるかが焦点である。
本日は22時30分発表の米10月雇用統計が最大の注目材料である。雇用者数や失業率から労働市場の強さを確認し、米金融政策への期待と米国債利回り、ドル円の反応を見極めたい。同時刻のカナダ雇用統計に加え、米ミシガン大学消費者信頼感指数も景気判断の材料となる。
前日の値動きTOP3
(※直近10日間の平均的な値幅と比較:ATR倍率)
- US500(S&P500指数) ↓ 3.48倍
- JPN225(日経225連動CFD) ↓ 3.23倍
- NAS100(ナスダック100指数) ↓ 2.84倍
マーケットハイライト
- 英中銀は政策金利を4.00%へ引き上げ、3年超ぶりの利上げと追加引き締めの可能性を示唆
- 米新規失業保険申請件数は18.9万件へ減少、市場予想19.6万件を下回り雇用の底堅さを示す
- 日銀9月会合の議事要旨で追加利上げの必要性を確認、利上げ加速の議論も12月利上げ観測を補強
- 米半導体株指数は一時約11%急落、クアルコム決算とAI関連設備投資の規制懸念が重荷
- 米株主要指数はAI関連株主導で大幅反落、VIXは急騰し市場のリスク警戒が拡大
- JPN225(日経225連動CFD)は58,000付近へ急落、米半導体株安と夜間のリスク回避が重荷
- DXY(米ドル指数)は小幅に上昇、前日までのドル安から持ち直す一方で米国株急落が市場心理を圧迫
- ドル円は続落、日銀の追加利上げ観測と米国株安が重なり円買い圧力が優勢となる展開
- ポンドドルは反落、英中銀の利上げ後も追加引き締めの規模には不透明感が残り上値を抑制
- 豪ドル・ドル(AUD/USD)は大幅に反落、米国株安によるリスク回避が強まる中で景気敏感通貨に売り圧力
- ゴールド(XAU/USD)は続伸、米国債利回りの低下が支援材料となり一時4,147ドル台へ上昇
- WTI原油は前日の急落から反発、中東でのタンカー攻撃と供給懸念が再び意識される
- ビットコイン(BTC/USD)は反落、株式のAI関連売りが波及し7週間ぶりの安値
JPN225(日経225連動CFD)テクニカル分析
JPN225(日経225連動CFD)の日足は、10月上旬に71,000付近まで上昇した後、急速に反落した。10月下旬には61,000付近まで下落し、一時64,000台へ反発したものの、戻り高値を更新できず再び下落した。直近は62,110の支持水準を割り込み、58,000付近まで急落して大陰線を形成している。反発後の安値を更新しており、中期下降トレンドが一段と強まる局面である。
価格は下向きのLinReg20(20日線形回帰線)を大きく下回り、上昇するSMA200(200日単純移動平均線)も明確に割り込んだ。QuadReg50(50日二次回帰線)は末端で下降傾斜を強め、QuadReg200も下向きである。価格は両回帰線とKAMA(カウフマン適応移動平均線)の下方にあり、短中期の下降方向が一致している。長期移動平均線の上昇が残る一方、足元では下落圧力が優勢である。
ADX(平均方向性指数)は31へ上昇し、−DI(方向指標)が32、+DIが10と、下降方向の優勢が強まっている。一方、米国S&P500指数との20日相関は、リターン相関が約+0.72、価格水準の相関が約+0.85と高い。日経225は米国S&P500指数と連動しながら値下がりしており、両市場の弱さが相関している。また、今回の急落は、短期反発の失速から下降トレンドの再加速へ移行する可能性を示唆している。

当面は62,110の回復が焦点となる。同水準を上回り、SMA200を回復できれば、64,450が次の上値目安となる。ただし、中期的な上昇転換にはQuadReg50の下降傾斜が緩和することも必要である。一方、このまま下げ止まらず、56,250を割り込めば、53,125が次の下値目安となる。
本日の主な経済指標とイベント(11月6日)
- 16:00(日本時間)、ドイツ・鉱工業生産(9月)
- 19:00(日本時間)、ユーロ圏・小売売上高(9月)
- 22:30(日本時間)、カナダ・雇用統計(10月)
- 22:30(日本時間)、米国・雇用統計(10月)
- 24:00(日本時間)、米国・ミシガン大学消費者信頼感指数(11月 速報値)
※本記事の情報は、記事執筆時における市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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