ビットコイン、9万ドルと8万ドルのレンジ内で方向感模索の展開
米10月小売売上高とコアPPIがいずれも予想を下回り、個人消費の減速とインフレ鈍化が鮮明となった。加えて、次期FRB議長にNECのハセット委員長が浮上したとの報道を受け、市場では利下げ観測が再燃した。
ビットコインは9万ドル手前で伸び悩み、8万〜9万ドルのレンジ内で方向感を模索する動きが続いている。オプション市場で意識される10.2万ドルのマックス・ペイン水準から17%の乖離があり、不安定な値動きが続く中、週末の満期に向けてボラティリティの高まりに注意が必要。
本日は米耐久財受注、週次新規失業保険申請件数、地区連銀経済報告(ベージュブック)が発表予定で、FRBの政策判断に影響する可能性がある。
前日価格変動TOP3
- XTIUSD -1.65%
- BTCUSD -1.56%
- JPN225 -0.78%
NY市場マーケットハイライト
- 米小売売上高とコアPPIが予想下振れ、消費減速とインフレ後退示唆
- 次期FRB議長候補にNECハセット委員長報道で、政権寄りの緩和期待広がる
- 米国株は急伸、米指標下振れとハセット氏報道で利下げ観測強まり株買い優勢
- ドル指数は99.80台に下落、米指標下振れを背景に再び100割れ
- ドル円反落、米利下げ支持発言と介入警戒で上値重い展開
- ユーロドル上昇、米指標鈍化で1.1580台に乗せる
- ゴールドは横ばい、ドル安進行が相場を下支え
- 原油は反落、ウクライナ和平報道受け需給懸念が後退
- ビットコイン反落、戻り高値からの売り根強く上値重い
ビットコイン/米ドル(BTC/USD)テクニカル分析
ビットコインの日足チャートを分析する。8万ドル台への急落後はいったん反発したものの、足元では9万ドル手前で戻りが抑えられ、戻りの勢いは強くない。
パラボリックSARは依然としてローソク足の上方に位置しており、下降トレンドが継続している状況にある。ただし、最新の足ではローソク足とパラボリックSARが接触しており、短期的には売り圧力の鈍化が示唆されている。
移動平均線では20日SMAが200日・365日SMAを下回りつつ下降基調を維持しており、中期的な下向き圧力となっている。
RSI(14)は20台から32台まで回復しているが、依然として売られすぎに近い領域で、反転の勢いは限定的といえる。
上値の目標としては、まず心理的節目となる9万ドル、次に10万ドルが意識される。一方、下値の目安は8万3415ドル付近、次に8万ドルが支持水準となる。

今後はパラボリックSARの転換と9万ドル水準を巡る動きが焦点となる。反発継続か再調整かを見極めるうえで、この水準でのプライスアクションに注目したい。
今日の経済指標とイベント(11月26日)
- 10:00(日本時間)、NZ・中央銀行(RBNZ)政策金利
- 22:30(日本時間)、米・耐久財受注(10月)
- 22:30(日本時間)、米・新規失業保険申請件数
- 翌4:00(日本時間)、米・地区連銀経済報告(ベージュブック)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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