ユーロドル、反発余地探るも下降トレンド継続か
米Q1GDPの上方修正とPCEインフレの高止まりを受け、市場では景気の底堅さと金融緩和の後ずれを同時に織り込む構図が広がっている。成長と物価の強弱が交錯するなか、資金フローはリスク資産を維持しつつも、金利上昇への警戒が上値を抑える要因となっている。
ユーロドルは中長期の下降トレンドを維持する一方、売られ過ぎを背景に自律反発を試す局面にある。ただし、下方向のトレンド優位はなお崩れておらず、反発局面でも戻り売りが意識されやすい地合いである。
本日は東京都区部CPIに加え、米ミシガン大学消費者態度指数確報値が注目される。インフレ期待の修正内容次第ではドル相場の方向感が変化する可能性があり、ラッセル指数リバランスに伴う需給要因も、月末要因として終盤の値動きを大きく左右しやすい。
前日価格変動TOP3
(※為替・株式・商品・暗号資産など主要資産の動き)
- XTI/USD(WTI原油) +2.49%
- XAU/USD(ゴールド/米ドル) +0.66%
- BTC/USD(ビットコイン/米ドル) -2.32%
マーケットハイライト
- 米国Q1実質GDP確定値は2.1%へ上方修正も個人消費は0.5%へと減速、成長と需要の乖離が鮮明
- 米5月PCEコアは3.4%に加速、インフレ粘着ながら市場予想と一致し警戒和らぐ
- 日銀田村委員は数か月ごとの利上げ容認、政府案は低金利維持を重視
- 豪5月雇用者数は+4.03万人、失業率4.4%で豪州労働市場の底堅さを確認
- 米株主要指数は高安まちまち、ダウは上昇もナスダックはハイテク売りで軟調
- 日経225続伸、日銀の金利引き上げ観測が好悪交錯も買い先行
- ドル円は横ばい、米指標後のドル下落と政府の低金利要求が拮抗
- ユーロドル・ポンドドルは反発、米指標発表後のドル買い一服で買い戻し
- 豪ドルは堅調、労働市場の強さを背景に早期の利下げ期待が後退
- ゴールドは反発し4,000ドル台回復、ドル軟化が支えるも高金利観測で上値限定
- WTI原油は反発、直近安値圏の自律反発で72ドル台へ持ち直し
- ビットコインは続落、株安に伴うリスク回避と利益確定売りが継続
- カナダドル(USD/CAD)は反落、ドル安と原油高を背景に資源国通貨買いが優勢
- 本日はRussell指数のリバランス実施、特定銘柄の歪みに注意
ユーロ/米ドル(EUR/USD)テクニカル分析
ユーロドル(EUR/USD)の戻りは依然として主要移動平均線の下で抑制されている。価格はSMA(200)、LinReg(50)、LinReg(20)のすべてを下回って推移しており、戻り高値・安値を切り下げる構造である。
さらに、ADX(14)は上昇基調を続け、-DIが+DIを上回る状態が継続していることから、下落トレンドの勢いは依然として強いと判断される。トレンドの持続性を示す複数のテクニカル指標も、下方向への流れが継続しやすい環境を示唆している。
一方で、RSIをはじめとする複数のオシレーター系指標では売られ過ぎが示唆されており、短期的な自律反発が生じる可能性には注意が必要である。
今後の焦点は1.1325の攻防である。この水準を維持できれば、まずは1.1444から1.1475付近までの戻りを試す展開が想定される。1.1475を明確に上抜けて定着できるかどうかが、戻りの性質を見極める重要な判断材料となる。反対に、1.1325を下抜けた場合は、売られ過ぎによる反発よりもトレンド継続が優勢となり、1.1260方向への下落余地が意識される。

現在は重要な分岐点にあり、今後数日の値動きが短期的な方向性を判断する上で重要となる。
本日の経済指標とイベント(6月26日)
- June 2026 Semi-Annual Russell US Indexes Reconstitution(2026年6月 半期ラッセル米国株指数定期見直し)
- 8:30(日本時間)、日本・東京都区部消費者物価指数(6月CPI)
- 21:30(日本時間)、米国・卸売在庫(5月速報値)
- 23:00(日本時間)、米国・ミシガン大学消費者態度指数(6月確報値)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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