相次ぐ好調な経済指標を受けてFRBの利下げペースが鈍化するとの観測が広がり、米国株式市場は軟調に推移した。
ドル円は米経済の堅調さを背景に149円台後半まで上昇し、200日移動平均線を上抜けて150円の大台に迫る展開。150円台定着の可否が短期的な方向感を左右する見通し。
ビットコインは米利下げ期待の後退により大幅続落し、再び10万ドル台へと下落。リスク資産全般に対する選好度が低下する中で、暗号資産市場にも売り圧力が波及している。
本日は米個人消費支出(PCE)に加え、ミシガン大学消費者信頼感指数が発表予定。FRBの政策判断を左右するインフレ・消費者心理の動向確認として市場の注目が集まる。
前日価格変動TOP3
- XTIUSD +0.63%
- GBPUSD -0.77%
- BTCUSD -3.76%
NY市場マーケットハイライト
- 米株軟調、相次ぐ堅調な経済指標でFRB利下げ期待の後ずれ観測広がる
- ドル円は149円台後半へ一段高、好調な米経済指標が支援材料
- ユーロドル続落、地政学リスクとドル買い圧力で売り優勢
- ゴールドは小幅反発、地政学リスクと政府閉鎖懸念が支援
- 原油は続伸、ロシア産供給減観測とウクライナ情勢が下値を支える
- ビットコイン続落、米利下げ期待の後退で10万ドル台へ下落
米ドル/円(USD/JPY)テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。直近では200SMAを上抜け、足元では心理的節目である150.00円に迫る展開となっている。これまで抑えられていた主要な抵抗線を明確に突破しており、上昇圧力が一段と強まった構図である。
RSI(14)は64半ばで推移しており、過熱感には至っていない。モメンタムは強含みを継続しているが、過熱圏(70以上)への接近により一時的な調整リスクも意識される水準へ近づいている。
上値の目標としては、まず150.00円の突破が焦点となり、その先は150.80円が次のターゲットとして意識される。調整局面では148.45円(200SMA水準)および147.65円(25SMA水準)が下値支持の目安となる。

現在の上昇基調が継続するかどうかは、150円台への定着可否にかかっており、この水準を巡る攻防が短期的な方向性を決定づける可能性が高い。
今日の経済指標とイベント(9月26日)
- 8:30(日本時間)、日本・消費者物価指数
- 21:30(日本時間)、米・個人消費支出(PCE)
- 21:30(日本時間)、加・国内総生産(GDP)
- 23:00(日本時間)、米・ミシガン大学消費者信頼感指数
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(※この情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。)