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ゴールドは下値支持を試す局面、4,000ドルを巡る攻防が焦点

市場分析
安藤修安藤修
ゴールドは下値支持を試す局面、4,000ドルを巡る攻防が焦点

中東の外交進展への期待から原油価格が下落し、インフレ再加速への警戒が一部後退した。一方、米株主要指数はアンソロピックの新規株式公開申請を材料に堅調に推移。ブラジルでは大統領選挙の結果を受けて株式・通貨・債券が急落するなど、地域や資産によって異なる反応がみられた。原油供給不安は依然として残り、外交協議の進展が注目される。

本日のテクニカル分析銘柄であるゴールド(XAU/USD)は、4,000ドル台を回復したものの、短中期の下降基調が続いている。4,000ドルを上回って推移できるかを確認しつつ、下落時は3,945ドル、反発時は4,100ドルを次の確認水準として、下落圧力が緩和するのかを分析する。

本日は21時30分に米耐久財受注、23時に米消費者信頼感指数と新築住宅販売件数が発表される。設備投資や個人消費、住宅需要の動向から米国景気の底堅さを確認するとともに、発表結果が金融政策見通しに与える影響が焦点となる。米国債利回りやドル相場の反応を通じて、市場の評価を確認したい。

注目の値動きTOP3

(※直近10日間の平均的な値幅と比較:ATR倍率)

  • CAD/JPY(カナダドル/円)  ↑0.92倍
  • EUR/USD(ユーロ/米ドル)  ↓0.69倍
  • USD/JPY(米ドル/円)      ↑0.60倍

マーケットハイライト

  • 中東でイランとサウジなどの高官級協議が実施、緊張緩和への期待が広がる一方で原油供給不安は継続
  • ブラジル大統領選でルラ氏が再選、26日の金融市場では株式・通貨・債券が急落しボベスパ指数は一時15%超下落
  • 独ifo企業景況感指数は89.9から90.2へ上昇、先行き期待の改善が寄与する一方で現況評価は悪化
  • 米株主要指数は堅調、アンソロピックのIPO申請を受けAI関連株が上昇しハイテク株主導の展開
  • JPN225(日経225連動CFD)は続伸、米株の堅調な推移を背景に日本株の主力銘柄にも買い優勢
  • ドル円は続伸、米金融政策決定を控えるなか米ドル買いと円売りが優勢となり底堅く推移
  • ユーロドルは米ドル高が重しとなり続落。独ifoの改善や仏格付け据え置きは下支えとなったが、戻りは限定的
  • ポンドドルは続落、週内の英国予算案発表を控えたポジション抑制が背景
  • ゴールド(XAU/USD)は4,000ドル台を回復、原油安を受けたインフレ警戒の後退で米金利先高観が和らいだことや安値圏での買いが下支え
  • WTI原油は反落、中東の外交的緊張緩和への期待から供給リスクへの警戒が一時後退
  • ビットコイン(BTC/USD)は続落、主要中央銀行の政策判断を控えるなか約8万ドル近辺で軟調な推移
  • 本日夜の米耐久財受注や消費者信頼感指数など主要指標発表を控え、市場は慎重なポジション調整を継続

ゴールド/米ドル(XAU/USD)テクニカル分析

ゴールド(XAU/USD)の日足は、8月下旬に4,600ドル台まで上昇した後、戻り高値を切り下げながら下落している。9月下旬に4,100ドル台まで下げた後は一時反発したものの、4,200ドル台に定着できず再び下落した。直近では心理的節目となる4,000ドルを一時割り込んだ後、同水準を回復している。短中期の下降構造が続く中、下値支持の持続力が試される局面である。

価格は下向きのKAMA(カウフマン適応移動平均線)とLinReg20(20日線形回帰線)を下回り、戻りの弱さを示している。QuadReg50(50日二次回帰線)も下向きで、短中期の下降基調と整合する。一方、QuadReg200(200日二次回帰線)は4,200ドル付近で横ばいから緩やかな上向きを示している。ただし、価格は同線を下回り、下向きのSMA200(Simple Moving Average:200日単純移動平均線)からも約11%下方に離れているため、長期的な地合いの改善は確認できない。

ADX(平均方向性指数、14期間)は38と25を上回り、トレンドの強さを示す。−DI(下降方向性指標)が+DI(上昇方向性指標)を大きく上回るため、下降方向が優勢である。ただし、4,000ドル付近の値動きと短期回帰線の変化を確認する必要がある。

【XAU/USD 日足チャート】

当面は、心理的節目の4,000ドルを上回って推移できるかが焦点である。同水準を再び割り込めば3,945ドルが次の下値目安となり、日足終値で下回るなど下抜けが明確になれば3,900ドルが視野に入る。一方、4,000ドルより上で値固めが進み、4,100ドルを上抜ければ、短期的な下落圧力の緩和を示す動きとなる。その場合は4,180ドルが次の上値目安である。ただし、中期的な下降傾向の転換を判断するには、戻り高値の切り上げに加え、回帰線や移動平均線の下向きが緩むことも重要となる。

本日の主な経済指標とイベント(10月27日)

  • 米国・米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目
  • 21:30(日本時間)、米国・耐久財受注(9月)
  • 22:00(日本時間)、米国・ケース・シラー住宅価格指数(8月)
  • 23:00(日本時間)、米国・リッチモンド連銀製造業指数(10月)
  • 23:00(日本時間)、米国・新築住宅販売件数(9月)
  • 23:00(日本時間)、米国・消費者信頼感指数(10月 コンファレンス・ボード)
  • Ripple Swell 2026(~29日 ニューヨーク)
  • MERGE Madrid 2026(~29日 マドリード)

※本記事の情報は、記事執筆時における市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。

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