ドル円、米利下げ観測も介入警戒が上値の重しに
米国市場では米経済指標がまちまちの内容であったが、米株は金利低下期待を背景に続伸した。
ドル円は米利下げ観測を受けて一時円安方向に進んだものの、当局による介入警戒感が重しとなっている。テクニカル面では10日線上を維持し、短期トレンドは継続している。
暗号資産市場では、ビットコインが反発した。米株高とリスク資産への買い戻しが支援材料となり、一時9万ドル台まで上昇。
本日は米国市場が感謝祭で休場となるため、流動性低下とスプレッド拡大に注意が必要。一方、欧州では独Gfk消費者信頼感やユーロ圏景況感指数、ECB理事会議事要旨が注目材料となる。
前日価格変動TOP3
- BTCUSD +3.88%
- JPN225 +2.03%
- NZDJPY +1.65%
NY市場マーケットハイライト
- 米耐久財受注は予想上回り、新規失業保険申請は改善した。一方、米シカゴ景気指数PMIは大幅低下し、米指標はまちまち
- 米株続伸、金利観測が支援でダウは314ドル高。ナスダックも189ポイント高
- 日経225(JPN225 Index)は反発、米利下げ観測受け投資家心理が改善し5万pt回復
- 欧州株は全面高、ウクライナ地政学リスクの後退と米利下げ観測で買いに安心感が広がる
- ドル円小幅反発、米利下げ観測で円安先行も介入警戒と米シカゴPMI下振れで上値が重い
- ユーロドルは続伸、米10年債利回り4%割れがユーロ支援材料
- NZドル急伸、NZ中銀利下げ実施も緩和観測強まり買いが先行
- ゴールドは上伸、FRB利下げ観測とハト派の次期FRB議長候補報道が支援材料
- 原油は小幅反発、前日の下げ一服による買い戻しも在庫増加が重し
- ビットコイン反発、リスク資産の買い再開と米株高との連動で強含み
米ドル/円(USD/JPY)テクニカル分析
直近では157.90円まで上昇した後、やや調整局面に入っている。一方、ローソク足は依然として10日移動平均線の上で推移しており、短期的な上昇トレンドは維持されている。
移動平均線の配置を見ると、10日SMAと25日SMAが200日SMAを上抜けて上向きに並行している。また、200日線からの乖離も拡大していることから、中期的には明確な上昇トレンドが継続している状態である。
RSI(14)は62台後半で推移し、買い優勢の状況が続いている。ただし、直近では過熱感がやや和らいできている。
今後の注目水準として、157.90円を明確に突破できれば、次のターゲットとして159.38円が視野に入る。下値については、10日移動平均線を下抜けた場合、154.45円や152.82円がサポートラインとして意識される。

現在の局面では、ローソク足が10日移動平均線を維持できるかに注目したい。
今日の経済指標とイベント(11月27日)
- 米・休場(感謝祭)
- 16:00(日本時間)、独・Gfk消費者信頼感調査
- 19:00(日本時間)、ユーロ圏・消費者信頼感、経済信頼感(11月)
- 21:30(日本時間)、ユーロ圏・ECB理事会議事要旨
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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