豪ドル円、上昇基調を維持し上値を探る展開
中東緊張と米関税警戒がインフレ懸念を残す中、米景気指標が示す景気の底堅さが金利高止まり観測を支える。日銀据え置き観測は市場コンセンサスとして円安基調を支えるが、安全資産への資金流入は下値リスクとして意識される。
本日のテクニカル銘柄である豪ドル/円(AUD/JPY)は、日足で長期・短期での上昇構造を保ちながら、中期線は下向きの傾きが残るという、やや捻れた状態にある。もっとも、RBA声明がタカ派的と受け止められ、金利差に着目した買いが短期的な反発を強めている。豪州経済の底堅さが支えとなる一方、中国景気懸念や中東緊張、介入警戒が上値を抑える。
本日は、独7月IFO企業景況感指数と米6月耐久財受注が予定されている。欧米景気とインフレのバランスが主要中銀の政策見通しを左右する局面となっており、金利観測の修正に伴うポジション調整が進めば、為替市場を中心に値幅が広がる可能性もある。
注目の値動きTOP3
(※主要資産における先週の変動幅を比較[*ATR(10W)])
- USD/JPY(米ドル/円) ↑1.03
- XTI/USD(WTI原油) ↑0.87
- GBP/USD(英ポンド/米ドル) ↓0.72
マーケットハイライト
- 米利上げ観測の高まりと60カ国に発動した新関税への余波がくすぶり、市場は神経質な展開
- 中東情勢に伴う原油乱高下がインフレ警戒を再燃、週間では原油は大幅高
- 米新築住宅販売件数6月は62.8万件、予想60.7万件を上回る
- 米株主要指数は高安まちまち、原油反落が景気敏感株を支えるもハイテク株の調整が重石
- 日経225は続落、半導体関連株の売りと米株安の流れを引き継ぎ売り優勢
- ドル円は横ばい、為替介入への警戒感と金利差を意識した攻防が継続
- ユーロドルは続落、欧州景気失速懸念とECBの政策見通しへの不透明感が重し
- ポンドドルは小幅反発、英国の堅調な経済指標が下支えとなり限定的な買い戻し
- 豪ドル円は上昇、RBAのタカ派姿勢観測を材料に金利差に着目した買いが先行
- ゴールドはほぼ横ばい、地政学緊張の緩和観測と金利高止まりが重しとの見方
- WTI原油は反落、米イラン和平交渉の再開期待が過熱感の一時的な後退要因に
- ビットコインは続落、株高一服とリスク資産全般の調整圧力が影響
豪ドル/円(AUD/JPY)テクニカル分析
豪ドル円(AUD/JPY)の日足は、価格は上向きの200日移動平均線(SMA(200))を上回ったまま推移し、長期の上昇構造そのものは崩れていない。
LinReg(100)も緩やかな上向きを保ち、価格がその上方に位置していることから、中長期の地合いは底堅いと整理できる。足元ではLinReg(20)が明確に上を向き、KAMA(10)も上昇してALMA(50)を上抜けており、短期反発にはモメンタム改善の裏付けが伴う。
一方で、中期線(LinReg(50))は依然として緩やかな下向き基調を残している。ただし、LSMA(50)は底を形作りつつあり、単純な調整下降ではなく、方向転換の兆しがみられる段階と読める。現状は、長期上昇構造の中で短期反発が先行し、中期回帰線の反転を確認する段階だろう。
ADX(14)は37台後半まで上昇し、+DIが-DIを上回ることで、上方向のトレンド強度は指標面からも裏付けられる。とはいえ短期線と中期線の傾きが揃っていない以上、直近の上昇を全面的なトレンド再加速とみなすのは早い。

上値については、6月高値近辺の114.85を明確に上抜ければ、次の焦点は115.60に移る。下方では113.30が短期反発の維持を判断する水準であり、112.50を下回る場合は、上昇構造を保ちながらも中期調整が再び深まる可能性に注意したい。
本日の経済指標とイベント(7月27日)
- 17:00(日本時間)、ドイツ・IFO企業景況感指数(7月)
- 21:30(日本時間)、米国・耐久財受注(6月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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