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豪ドル/米ドルは持ち直しの動き、中期下降からの転換を探る

市場分析
安藤修安藤修
豪ドル/米ドルは持ち直しの動き、中期下降からの転換を探る

人工知能関連株への買いが米株市場を押し上げ、ナスダックを中心に主要指数は上昇した。原油安も支援材料となり、米10月消費者信頼感指数は市場予想を大幅に上回った。一方、米金融政策の発表を控え、今後の金利見通しへの関心も高まっている。

本日のテクニカル分析銘柄である豪ドル(AUD/USD)は、短期的な反発が進む一方、中期的な下降傾向が続いている。豪州の追加利上げ観測が支援材料となる半面、米景気の底堅さや中国の鉄鉱石安が上値を抑える可能性がある。短期的な回復が持続し、中期的な上昇転換につながるかを見極めたい。

本日9時30分の豪州9月消費者物価指数では、物価の伸びと市場予想との差が追加利上げ観測に与える影響を確認する。翌3時の米政策金利発表と3時30分のウォーシュ米連邦準備制度理事会議長の記者会見では、政策判断と今後の金利方針を受けた米金利・ドルの反応が焦点となる。

前日の値動きTOP3

(※直近10日間の平均的な値幅と比較:ATR倍率)

  • EUR/USD(ユーロ/米ドル)        ↓ 0.92倍
  • JPN225(日経225連動CFD)      ↑ 0.86倍
  • XAU/USD(ゴールド/米ドル)  ↑ 0.67倍

マーケットハイライト

  • 米10月CB消費者信頼感指数は91.7と市場予想の約81を大幅に上回る、家計心理が改善し米景気の底堅さを示唆
  • 米9月耐久財受注は前月比1.8%増とプラスを維持、新築住宅販売件数は市場予想を上回る年率67.6万件
  • 米株主要指数はハイテク株主導で堅調、人工知能関連投資の動向と大手企業決算に注目
  • JPN225(日経225連動CFD)は反発、米経済指標の底堅さと円安進行を背景に買い戻し優勢
  • DXY(米ドル指数)は上昇、米FOMCの政策金利発表を控えたポジション調整が意識される
  • ドル円は続伸、米金融政策の発表を控える一方で日本当局の円安けん制発言に警戒
  • ユーロドルは続落、エネルギー価格の高止まりとフランス財政懸念がユーロの重荷
  • 豪ドル・ドル(AUD/USD)は小幅反発、RBAの追加利上げ観測が残る一方で中国の鉄鉱石安が懸念材料
  • ゴールド(XAU/USD)は続伸、米ドル高や金利上昇圧力も中東情勢の不透明感とFOMC警戒がヘッジ買いを誘う
  • WTI原油は続落、フーシ派の攻撃主張も中東外交の進展観測が優勢となり供給懸念は後退
  • ビットコイン(BTC/USD)は反発、直近調整からの買い直しと米リスクオン心理の回復が下支え

豪ドル/米ドル(AUD/USD)テクニカル分析

豪ドル(AUD/USD)の日足は、9月上旬に0.722ドル付近で上昇が止まり、その後は戻り高値を切り下げながら下落した。10月中旬には0.692ドル付近まで下げたものの、同水準から反発し、足元では0.702ドル台を回復している。上方には0.705ドル付近の抵抗帯が控えており、短期的な回復が進む一方で、中期の下降構造が残る局面である。

価格は上向きのLinReg20(20日線形回帰線)とKAMA(カウフマン適応移動平均線)を上回り、短期的な改善を示す。一方、下向きのQuadReg50(50日二次回帰線)は中期の下降傾向を反映し、QuadReg200も緩やかに下向いている。上向きのSMA200(200日単純移動平均線)は価格の上方に位置しており、短期反発と中長期の価格構造には隔たりがある。

ADX(平均方向性指数、14期間)は約29で、一定のトレンド強度を示し、+DI(方向性指標)は足元では上昇方向がやや優勢である。ただし、ADXは直近で横ばいに近く、上昇方向の強さが一段と増しているとは言えない。SMA20からの移動平均乖離率は+0.6%と小幅なプラス圏にあり、価格の回復を裏付けるものの、強い上方乖離は生じていない。

当面は0.705ドルの回復が焦点となる。同水準を上回り、SMA200などの抵抗を突破できれば0.708ドルが次の上値目安となるが、中期的な上昇転換と判断するには、戻り高値の切り上げに加え、QuadReg50の下降傾斜が弱まるかも確認したい。また、LinReg20やKAMAを下回れば短期反発の持続性に疑問が生じ、0.6958ドルが下値目安となる。同水準を割り込めば0.692ドルが視野に入る。

【AUD/USD 日足チャート】

なお、CFTC(米商品先物取引委員会)の10月20日時点のデータでは、レバレッジド・ファンド部門の豪ドル先物ネットで買い越し方向への偏りが見られる。価格面では中期下降構造が依然として残っており、ポジションの買い越し拡大と価格構造の改善は一致していない。

本日の主な経済指標とイベント(10月28日)

  • 9:30(日本時間)、豪州・消費者物価指数(9月 CPI)
  • 10:00(日本時間)、ニュージーランド中銀(RBNZ)政策金利
  • 20:00(日本時間)、米国・MBA住宅ローン申請指数
  • 21:30(日本時間)、米国・卸売在庫(9月)
  • 22:45(日本時間)、カナダ中銀(BoC)政策金利/金融政策報告書
  • 23:30(日本時間)、米国・週間石油在庫統計
  • 翌3:00(日本時間)、米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利
  • 翌3:30(日本時間)、ウォーシュFRB議長 定例記者会見

※本記事の情報は、記事執筆時における市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。

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