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ビットコイン、急騰後の高値圏維持が次の焦点

市場分析
安藤修安藤修
ビットコイン、急騰後の高値圏維持が次の焦点

AI関連企業の決算が底堅さを示し、リスク選好を支える一方で、米・イラン協議否定によるホルムズ海峡の供給不安が残っている。また、成長期待による資金流入と地政学リスクへの慎重姿勢とが拮抗し、綱引きのような価格形成が続いている。

本日のテクニカル分析銘柄であるビットコイン/米ドル(BTC/USD)は、短期・中期では上昇基調を維持しつつ、長期トレンドは下向きのままで、急騰後の高値圏を固められるかどうかが焦点となる。ETFへの資金流入が現物需要を支えるが、RSIの過熱と米長期金利の高止まりが、この上昇の持続性をどこか不安定なものにしている。

本日は米国のシカゴPMI、ミシガン大学消費者態度指数などの経済指標が発表される。最大の注目点は、FRBウォーシュ議長によるジャクソンホール会議での基調講演であり、米国の金融政策見通しや金利の方向感を再評価する上で、その発言内容が市場の関心を集める。

注目の値動きTOP3

(※直近10日間の平均的な値幅と比較:ATR)

  • XBR/USD(ブレント原油)             ↑0.67
  • AUD/USD(豪ドル/米ドル)            ↑0.52
  • BTC/USD(ビットコイン/米ドル)  ↑0.44

マーケットハイライト

  • 米政府が米・イラン協議を否定、ホルムズ海峡安定化期待後退で原油が反発
  • 米新規失業保険申請は20.3万件、予想20.8万件下回り労働市場の底堅さを確認
  • 日銀の氷見野副総裁が物価上振れを警戒、適時の利上げ必要性をあらためて表明
  • 英中銀は政策金利3.75%を維持、5会合連続の据え置きを決定
  • VIX(恐怖指数)は低下、NVIDIA決算通過による安心感と夏場の低商いで低ボラティリティが継続
  • 米株主要3指数は堅調、AI関連株高の一方でFRB議長講演待ちが上値を抑制
  • 日経225CFD(JPN225)は反落、エヌビディア好決算の上昇もジャクソンホール控えで利益確定売り
  • USD/JPYは続伸、米金利高と日銀副総裁発言の円買い材料が交錯し方向感を探る展開
  • ポンドドル(GBP/USD)は続落、英利上げ観測の後退を受けポンド売り優勢
  • 豪ドル(AUD/USD)は続伸、豪家計支出の堅調さで追加利上げ観測が強まり12週ぶり高値圏
  • カナダドルは対米ドルで上昇、原油価格上昇と4年ぶり経常黒字が支持
  • ゴールドは反発、地政学リスク高まりと実質金利低下観測が安全資産需要を喚起
  • ビットコインは一時8万ドル台回復、米スポットBTC-ETF連続資金流入が現物需要を下支え
  • ジャクソンホール会議、ウォーシュFRB議長の就任後初の基調講演を控え市場の注目度が高まる

ビットコイン/米ドル(BTC/USD)テクニカル分析

BTC/USDの日足は、急騰を経て80,000ドル近辺まで上昇しており、短期・中期では上向きの値動きが続いている。価格はKAMA(10,2,30)やALMA(20,0.85,6)を上回り、直近では高値を切り上げる展開がみられる。一方で、LinReg(200)は下向きを維持しているため、長期的な構造が全面的に上昇へ転換したと判断するには慎重さが必要である。

足元では、急伸後も77,350ドルを上回る水準で推移し、短期的な上昇勢いの強さを示している。LinReg(50)も上昇しており、中期的な支持水準として意識されやすい。ただし、RSIは9期間:88・14期間:83と、ともに高水準にあり、上昇の強さと同時に短期的な過熱感も顕著である。現在は上昇初動というより、急騰後に高値圏を維持できるかを見極める局面といえる。

NASDAQ100との20日相関は低下しており、足元では株式市場との連動性が限定的で、BTC固有の需給や価格形成が前面に出ているとみられる。このため、外部市場の方向性以上に、BTC/USDが主要な価格帯でどのような値動きを示すかが重要となる。

心理的節目となる80,000ドルの定着可否に加え、83,600ドル、さらに86,720ドルが次の抵抗水準として意識される。反対に、77,350ドルを下抜けた場合は72,600ドル付近が次の下値目安となり、さらにLinReg(50)を割り込む展開では、上昇モメンタムの鈍化に注意が必要である。

ビットコイン(BTC/USD)日足テクニカル分析チャート(2026年8月28日)。価格は8万ドル近辺で推移し、83,600ドルと86,720ドルを上値抵抗、77,350ドルと72,600ドルを下値支持として表示。RSIは高水準。
【BTC/USD 日足チャート】

現時点では急騰後の高値圏にあるため、高値追随を急ぐより、77,350ドルを支持帯として維持しながら過熱感を消化できるか、または83,600ドルを明確に上抜けられるかを確認する局面である。

本日の主な経済指標とイベント(8月28日)

  • 8:30(日本時間)、日本・失業率/有効求人倍率(7月)
  • 8:30(日本時間)、日本・東京都区部CPI(8月、生鮮食料品除く)
  • 16:55(日本時間)、ドイツ・失業率/失業者数(8月)
  • 18:00(日本時間)、ユーロ圏・消費者信頼感 確報値(8月)
  • 21:30(日本時間)、カナダ・GDP(4-6月期)/月次GDP(6月)
  • 22:45(日本時間)、米国・シカゴPMI(8月)
  • 23:00(日本時間)、米国・ミシガン大学消費者態度指数 確報値(8月)
  • 23:00(日本時間)、米国・FRBウォーシュ議長発言(ジャクソンホール会議)

※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。

ThreeTraderでは、本記事で取り上げたビットコインをはじめ、主要な暗号資産CFD、通貨ペア、貴金属、株価指数など幅広い銘柄の取引が可能です。

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