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ビットコイン、9万ドル接近も方向感定まらず

市場分析
安藤修安藤修
ビットコイン、9万ドル接近も方向感定まらず

FOMCは金利を3.50%–3.75%に据え置いた。利下げ期待は後退したが、2名が利下げを主張し10対2の不一致となった。パウエル議長は景気拡大を評価しつつも、今後の緩和余地については含みを残す内容。

ドル指数4年ぶり低水準を受け、ゴールドは一時5396ドルの最高値を記録。米金利高止まり下でも、政治主導のドル安圧力と実物資産回帰で独歩高の様相を呈している。

ビットコインはFOMCの米利下げ期待の減退が重しとなり、9万ドル大台目前で方向感を欠く動きが続いている。ゴールドが急騰する中、インフレヘッジやリスク回避資産としての機能が再評価される展開とはなっていない。

本日は22:30に米・新規失業保険申請件数、24:00に製造業新規受注が発表予定。FOMC直後の地合いにあって、特に雇用関連が悪化すれば、ボラティリティが再拡大する恐れがある。

前日価格変動TOP3

  • XAUUSD   +4.56%
  • JPN225     +1.80%
  • XTIUSD     +1.50%

マーケットハイライト

  • FRBは政策金利を3.50%–3.75%で据え置き。FOMCは2名の利下げ主張を退け10対2で決定
  • パウエル議長はFOMC声明で経済活動の堅調さを強調。追加緩和を急がない姿勢を見せるも、トランプ政策の影響については評価を保留
  • 米ダウ小反発、12ドル高で方向感乏しい展開
  • ドル円反発、米財務長官の為替介入否定発言受け
  • ユーロドルは反落、FOMC後の米長期金利上昇が重し
  • ゴールドは一時5396ドルと大幅高、ドル指数4年ぶり低水準で買い加速
  • 原油続伸、イラン情勢巡る地政学リスクを意識
  • ビットコインほぼ横ばい、9万ドル弱で伸び悩み

ビットコイン/米ドル(BTC/USD)テクニカル分析

ビットコインの日足を分析する。価格は200日移動平均線を大きく下回った水準から反発後、長期平均への回帰過程がどの段階にあるかを見極める局面といえる。なお、現在はFOMCによる金利据え置き後の動きとも重なっており、短期的にはファンダメンタルズの影響も意識される局面だ。

チャートは平行チャネル内でレンジを形成しながら、安値を緩やかに切り上げている。これは急激な転換というより、下方への大きな乖離状態からの修正が時間をかけて進んでいる過程だろう。

現在値は、エンベロープの−15%前後に位置している。過度な下方乖離は緩和されつつある。加えて、Zスコア(200)も−3.6σ付近から-1.2σまで持ち直している。Zスコアは長期平均からの乖離度を統計的に数値化した指標であり、この動きは長期的な偏りの是正が始まっていることを示す。

長期平均への回帰が重要なのは、歪みの是正を確認できるだけでなく、将来的な上昇余地を測る観点からも意味を持つためだ。過度に乖離した状態から平均へ戻る動きは、価格の健全性回復を意味する。

【BTCUSD/日足チャート】

今後は、エンベロープ−15%水準の維持が優先の確認点となる。価格面では9万ドルを上抜けるかが分岐点であり、これを超えれば直近高値の9万7958ドルが次の上値目標だ。逆に8万5962ドルを割り込むなら、8万527ドル付近までの調整もあり得る。現段階では回帰の質を見極めていきたい。

今日の経済指標とイベント(1月29日)

  • 22:30(日本時間)、米・新規失業保険申請件数
  • 22:30(日本時間)、米・貿易収支(11月)
  • 24:00(日本時間)、米・製造業新規受注(11月)

※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。

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