ユーロ円は反落、FOMC控え高値圏で一服
米10月の消費者信頼感指数は予想を上回ったものの、3月以来の低水準となった。個人消費の先行きには慎重な見方が意識され、景気減速への懸念は継続している。一方で米株はFOMCを控えて利下げ観測が意識され最高値を更新している。
ユーロ円(EUR/JPY)は前日の最高値更新後に7営業日ぶりに反落した。米政府が円安をけん制しているとの思惑が浮上する中、方向感を模索する展開となっている。
本日深夜(明日未明)のFOMC政策金利発表を控え、米長期金利の動向や米株式相場の堅調さ、ドル・円通貨のポジション動向が交錯している。政策金利見通しの変化や議長発言のニュアンスが為替・株式市場に与える影響は大きく、注視が必要である。
前日価格変動TOP3
- XTIUSD -2.20%
- BTCUSD -1.48%
- GBPJPY -0.99%
NY市場マーケットハイライト
- 米10月消費者信頼感は3カ月連続の低下で予想上回るも3月来最低。景気減速への懸念は継続
- 米ダウ最高値更新、FOMC控え米利下げ期待が強まりリスク選好の動きに
- ドル円反落、米財務省声明で円買い先行し米長期金利の動向で神経質な展開
- ユーロドル小幅続伸、米利下げ観測とECB据え置き予想が支え
- ポンドドル反落、BOEの利下げ余地観測がポンドの重荷に
- ユーロ円は反落、終値は177.23円と7日ぶりの安値
- ゴールドは続落、ドルの高値圏推移や米金利の動向などが売り材料に
- 原油は大幅下落、OPECプラスの増産継続観測が供給過剰懸念を強め売りが先行
- ビットコイン反落、連日の上昇後に上値が重く下落し前日の上げ幅を解消
ユーロ/円(EUR/JPY)テクニカル分析
ユーロ円の日足チャートを分析する。価格は175.00円での再テスト後に反発し、現在は25日指数平滑移動平均線(25日EMA)およびフィボナッチファンに下支えされている。
ローソク足は25日EMAおよび52日EMAの上部で推移し、中期的なモメンタムは堅調である。一方、上値は長期チャネルラインに上限を抑えられており、足元では反落が見られる。
RSI(14)は61台後半と過熱感はないが、上昇余地は限定的となる可能性もある。
上方向は178.90円、次に179.70円が意識されやすく、下方向は175.80円を下抜けた場合、175.00円が再び試される展開も想定される。

現局面ではチャネル上限の反応と175.00円の維持を注視する局面にあり、FOMCを控えて積極的なトレンドは形成されにくい可能性もある。
今日の経済指標とイベント(10月29日)
- 9:30(日本時間)、豪・消費者物価指数(CPI)
- 20:00(日本時間)、米・MBA住宅ローン申請指数
- 22:45(日本時間)、加・カナダ銀行政策金利
- 23:00(日本時間)、米・中古住宅販売成約指数
- 23:30(日本時間)、米・石油在庫統計
- 翌3:00(日本時間)、米・FRB政策金利発表(FOMC)
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(※この情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。)




