8月の米PCE統計では物価指標が予想通りにとどまり、個人消費支出は予想を上回る力強い伸びを示した。さらに、ミシガン大学の消費者信頼感指数が下振れたことで、利下げ期待が後押しされ、ドル売りと米株反発につながった。
ユーロドルは米指標を受けたドル安で反発。一時的な調整を経て下げ止まりの兆しを見せた。市場では1.2ドルが上値目標として意識され、トレンド持続なら同水準を試す展開も視野に入りつつある。
本日は米中古住宅販売成約指数が発表予定。住宅市場はFRBが注視する経済指標の一つで、金利政策の影響を受けやすいことから、利下げペースの判断材料として注目される。
前日価格変動TOP3
- BTCUSD +1.28%
- GBPUSD +0.47%
- JPN225 -0.39%
マーケットハイライト
- 米PCEは予想通りも消費は堅調、ミシガン指数下振れで利下げ期待を後押し
- 米株反発、PCE指数が予想通りで金融政策への警戒感後退
- ドル円反落、PCE結果受け利下げ期待でドル売り優勢
- ユーロドル反発、利下げ観測でユーロ買い優勢の展開に
- 原油は小動き、地政学リスク意識され上値重く戻り売り優勢
- ゴールドは続伸も上値重く、利下げ期待支えに底堅く推移
- ビットコイン下落一服、11万ドル回復で底堅く推移
ユーロ/米ドル(EUR/USD)テクニカル分析
ユーロドルの日足チャートを分析する。現在、ローソク足は2023年12月以降の長期上昇チャネル内を維持しつつ、堅調な値動きを続けている。150EMAおよび200SMAはともにチャート下方で緩やかに上向いており、中期的にも上昇基調を裏付けている。
一方、足元ではチャネル上限付近で反落しており、21EMAを下回る水準に位置している。また、RSI(14)は65から48台半ばまで下降しており、モメンタムは弱含みに転じつつある。
上値の目処としては、1.1840ドルおよび心理的節目となる1.2000ドルが目標となる。下落が進行した場合には、1.1580ドルおよび1.1430ドル近辺がサポートラインとして意識される水準である。

引き続き、チャネル内の値動きが維持される限りは押し目買い優勢の地合いが想定されるが、1.2000ドルの抵抗帯を明確に上抜けるか否かが、次の上昇フェーズ移行の鍵を握る局面といえる。
今日の経済指標とイベント(9月29日)
- 18:00(日本時間)、ユーロ圏・消費者信頼感
- 23:00(日本時間)、米・中古住宅販売成約指数
- 23:30(日本時間)、米・ダラス連銀製造業活動指数
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(※この情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。)