ThreeTrader

米ドル指数は高値圏で伸び悩み、ドル高の流れは続くか

市場分析
安藤修安藤修
米ドル指数は高値圏で伸び悩み、ドル高の流れは続くか

米7〜9月期実質GDPは前期比年率3.4%増と成長が加速し、9月PCE物価指数も前年比3.6%へ上昇した。同日の市場では米国債利回りと米ドル指数が低下し、米成長・物価の強さにドル買いが追随しなかった。米株市場ではAlphabetの決算失望とAI投資負担が嫌気され、ナスダックを中心に軟調に推移した。

本日のテクニカル分析銘柄である米ドル指数(USIDX)は、米国の景気拡大とインフレ高止まりが確認されたにもかかわらず下落した。米国の金融引き締め観測が残るなか、米国債利回りも低下している。経済指標と市場反応の乖離に注目し、ドルの金利優位が実際の価格形成にどの程度反映されているかを整理する。

本日は日銀の政策判断と植田総裁の記者会見が焦点となる。経済・物価見通しや今後の政策姿勢を受けたドル円と日本国債市場の反応に注目する。海外では米雇用コスト指数などを通じて賃金動向を確認し、欧米金利とドルへの影響を点検したい。

前日の値動きTOP3

(※直近10日間の平均的な値幅と比較:ATR倍率)

  • BTC/USD(ビットコイン/米ドル) ↓ 1.21倍
  • USD/CHF(米ドル/スイスフラン) ↓ 0.98倍
  • GBP/USD(英ポンド/米ドル)        ↑ 0.97倍

マーケットハイライト

  • 米7~9月期実質GDPは前期比年率3.4%増と成長加速、設備投資と個人消費が拡大し景気の底堅さを示す
  • 米9月PCE物価指数は前年比3.6%へ上昇、実質個人消費はほぼ横ばいとなり物価上昇と消費の伸び悩みが併存
  • ECBは主要政策金利を据え置き、エネルギー高によるインフレ上振れと景気下振れの両リスクを警戒
  • ECBはラガルド総裁の2027年2月7日付退任を正式発表、後任人事は未確定で政策運営の行方に注目
  • 米株主要指数は軟調、Alphabetの広告収入の予想未達とAI投資負担が嫌気されナスダックを圧迫
  • JPN225(日経225連動CFD)は続落、米ハイテク株安とAI投資負担への警戒が重荷となり上値を抑える
  • DXY(米ドル指数)は下落、米GDPの予想上振れとインフレ高止まりが確認された一方で米国債利回りは低下
  • ドル円はほぼ横ばい、日銀の政策判断を控え方向感は限定的
  • ユーロドルは続伸、ECBが政策金利を据え置く一方で米ドルは弱含みユーロが底堅く推移
  • ゴールド(XAU/USD)は反落、米インフレの高止まりと金融引き締め観測が意識され上値の重さが続く
  • WTI原油は下落後に持ち直し小幅続伸、中東の軍事的緊張と供給不安が引き続き意識される
  • ビットコイン(BTC/USD)は反落、米ハイテク株安とリスク選好の弱さが併存し売り優勢の地合い

米ドル指数(DXY:USIDX)テクニカル分析

米ドル指数(USIDX)の日足は、8月下旬に98.7付近で下げ止まり、9月中旬から上昇基調を強めた。10月上旬には一時102.9付近まで上昇したが、その後は戻り高値を切り下げ、10月下旬に101.5付近まで反落した。直近は102.4付近まで持ち直したものの、再び陰線を形成して102付近へ押し戻されている。中長期の上昇構造を維持しながら、短期反発が失速し、調整の持続性を見極める局面である。

価格は、やや右下がりのLinReg20(20日線形回帰線)を下回り、上向きのQuadReg50(50日二次回帰線)からも下方へ離れている。QuadReg50は上向きを維持するものの、曲線の上向きの傾きは緩やかになる形状を示し、短期反発の勢いは弱い。一方、価格は上向きのQuadReg200付近に位置し、上向きのSMA50(50日単純移動平均線)とSMA200を上回る。短期的な下押しと中長期の上昇構造が対立する状態である。

Percentile Rank(百分位順位)は50期間が71.4、200期間が92.9となっている。50期間の順位は直近から低下し、短期的な価格の相対的位置が下がっている。一方、200期間は高位圏を維持しており、中長期の上昇構造との整合性が残る。期間による順位の差は、長期的な高値圏の中で短期調整が進行していることを示唆するが、上昇再開には価格と短期回帰線の関係が改善する必要がある。

【USIDX 日足チャート】

当面はQuadReg200付近で下げ止まり、LinReg20を回復できるかが焦点となる。続いてQuadReg50を回復し、102.74付近を明確に上回れば、103.125付近が次の上値目安となる。一方、下押しが続いて101.56を割り込めば、101.17付近が視野に入る。QuadReg50やSMA50の上向きも弱まる場合は、調整が中期的な基調に及ぶ可能性に注意したい。

本日の主な経済指標とイベント(10月30日)

  • 日銀「経済・物価情勢の展望」レポート(10月)
  • 日銀金融政策決定会合 政策金利発表
  • 8:30(日本時間)、日本・失業率/有効求人倍率(9月)
  • 8:30(日本時間)、日本・東京都区部消費者物価指数(10月 CPI)
  • 8:50(日本時間)、日本・鉱工業生産(9月 速報値)
  • 9:30(日本時間)、豪州・生産者物価指数(7-9月期 PPI)
  • 14:00(日本時間)、日本・住宅着工戸数[年率](9月)
  • 15:30(日本時間)、植田日銀総裁 定例記者会見
  • 17:55(日本時間)、ドイツ・失業率/失業者数(10月)
  • 19:00(日本時間)、ユーロ圏・域内総生産(7-9月期 GDP 速報値)
  • 19:00(日本時間)、ユーロ圏・失業率(9月)
  • 21:30(日本時間)、カナダ・実質国内総生産(8月 GDP)
  • 21:30(日本時間)、米国・雇用コスト指数(7-9月期)
  • 22:00(日本時間)、ドイツ・消費者物価指数(10月)
  • 22:45(日本時間)、米国・シカゴ購買部協会景気指数(10月)

※本記事の情報は、記事執筆時における市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。

ThreeTraderでは、狭いスプレッドと高い約定力で、幅広い銘柄の取引が可能です。

デモ口座では実際の資金を使用せず取引環境を体験できます。⇒ 詳細を見る

簡単3ステップ 口座開設&取引スタート

申請フォーム入力

申請フォーム入力

本人確認書類をアップロード

本人確認書類をアップロード

ご入金後、トレード開始!

ご入金後、トレード開始!

最短 5 分で申込完了、取引開始も 即日 から!