日銀議事要旨で複数委員が年内利上げを支持していることが明らかとなり、円高圧力が強まった。金融政策正常化への期待が高まり、ドル円は急落して円高が進行。
ゴールドは、米政府閉鎖リスクとFRBの利下げ期待を背景に買いが優勢となり、史上初の3,800ドル台を突破。テクニカル面では過熱気味ながら調整の兆候は限定的。
本日は米消費者信頼感指数とJOLTS求人件数に注目。消費や労働需給の動向次第で、ドル・金利相場に大きな影響が及ぶ見通し。
前日価格変動TOP3
- BTCUSD +3.24%
- XAUUSD +1.92%
- XTIUSD -3.18%
NY市場マーケットハイライト
- 日銀議事要旨で利上げ示唆、複数委員が年内の政策転換支持
- 米住宅指標好調もダラス連銀指数悪化と政府閉鎖懸念でドル売り優勢
- 米労働省、政府閉鎖時は10月3日雇用統計公表を含む全業務停止と表明
- 米国株小幅高、年内利下げ期待とPCE安心感でダウ68ドル高
- ドル円急落、日銀の政策転換観測を背景に
- ユーロドル続伸、米長期金利の先安観測に伴うユーロ買いが先行
- ゴールド急騰、政府閉鎖懸念と利下げ期待で史上初の3800ドル台
- 原油は大幅続落、OPECプラス増産計画で供給懸念強まる
- ビットコイン急伸、FRB利下げ期待が支援材料
ゴールド/米ドル(XAU/USD)テクニカル分析
ゴールドの日足チャートを分析する。価格は2023年3月を起点とする上昇チャネル内での推移が継続しており、直近では心理的節目である3800.0ドルを上抜け、過去最高値を更新している。
現在のローソク足はチャネル上限およびボリンジャーバンド+2σに達しており、強い上昇圧力のもとでバンドウォークが発生している状況にある。RSIは70を超えて高止まりし、足元では79台と買われすぎ水準に位置しているが、過熱感が即時の反落に直結する兆候はまだ限定的である。
上値のレジスタンスラインとしては3867.2ドルおよび心理的節目の3900.0ドルが意識される。一方、反落が生じた場合のサポートラインとしては、チャネルミッドライン付近の3672.0ドルおよび直近安値付近である3632.8ドルが視野に入る。

現局面は過去最高値圏での攻防が続く重要な局面であり、まずは3800.0ドル台での終値ベースの実体形成再確認が、さらなる上昇トレンド継続の可否を見極める焦点となる。
今日の経済指標とイベント(9月30日)
- 8:50(日本時間)、日本・鉱工業生産
- 13:30(日本時間)、豪・中銀(RBA)政策金利発表
- 15:00(日本時間)、英・国内総生産(GDP)
- 16:55(日本時間)、独・雇用統計
- 21:00(日本時間)、独・消費者物価指数(CPI)
- 23:00(日本時間)、米・消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
- 23:00(日本時間)、米・JOLTS雇用動態調査
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(※この情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。)