ゴールド、高値圏から急反落で上昇トレンド維持を試す
米FRBウォーシュ議長のジャクソンホール講演で追加利上げの可能性が意識されており、米シカゴPMIの急低下が景気減速警戒を強めている。金利上昇・ドル高と成長不安が併存し、リスク資産の方向感を不安定にしやすい環境となっている。
本日のテクニカル分析銘柄であるゴールド(XAU/USD)は、米利回りの高止まりとドル高が重荷となっている。ただし、地政学リスクや中銀需要など、中期的な下支え要因は残っている。短期的な金利・ドル要因と、中期的な地政学リスクや実需面の下支えのどちらが優位となるかが焦点。
本日は英国休場で欧州時間の流動性低下が見込まれる中、中国PMIとドイツCPIが注目される。中国景気への評価やECB政策期待が修正されれば、金利・為替市場のポジション調整につながる可能性があり、欧州から米国時間にかけての値動きには注意したい。
注目の値動きTOP3
(※前1週間の値動きと、直近10週間の平均的な値幅を比較:ATR)
- EUR/USD(ユーロ/米ドル) ↓ 0.77
- XAU/USD(ゴールド/米ドル) ↓ 0.68
- GBP/USD(英ポン/米ドル) ↓ 0.65
マーケットハイライト
- 米軍がイラン・イラク島のIRGC発射機を攻撃、週明けの原油・安全資産への波及に警戒
- ウォーシュFRB議長、インフレ確信なければ追加利上げの可能性を示唆
- 米財務省が対イラン金融措置を追加、Banque MisrのUAE支店への米金融アクセス制限を提案
- 米国とベネズエラが石油合意、ベネズエラ原油供給を巡る新たな政府方針を公表
- 米8月シカゴPMIが47.1へ急落、市場予想57.9を大幅に下回り景気減速懸念
- 米10年債利回りは4.73%近辺へ上昇、FRBのインフレ警戒姿勢を反映
- DXY(米ドル指数)は上昇、FRB議長発言を受けた金利上昇を背景にドル買い優勢
- 米株主要指数は軟調、FRB議長発言とシカゴPMI下振れで利益確定売り優勢
- JPN225(日経225連動CFD)は続落、米株安を受けて売り優勢
- USD/JPYは続伸、FRB議長発言でドル買い優勢が継続し160円近辺まで円安が進行
- ユーロドル・ポンドドルは反落、FRB議長発言後のドル全面高で下落
- XAU/USD(ゴールド)は大幅反落、FRB議長発言で利上げ観測上昇し米金利とドル上昇が重し
- XTI/USD(WTI原油)は小幅反落、FRB利上げ観測とホルムズ海峡を巡る通航合意期待を背景に売り優勢
ゴールド/米ドル(XAU/USD)テクニカル分析
ゴールド(XAU/USD)の日足は、8月後半に上昇を強めて4,687.50ドル付近まで上値を伸ばした後、直近では大陰線を形成し4,454ドル付近まで急反落した。
LinReg(20・50)は上向きで、短中期の上昇基調が直ちに崩れたとは言い切れない。ただし、価格はLinReg(20・50)、SMA(200)、ALMA(20)、KAMAを下回っており、急騰後の調整がトレンド転換へ発展するかを見極める段階に入っている。さらに、LinReg(200)は依然として下向きであり、短中期と長期の方向性も一致していない。
ADX(14)は37台とピークからは下がったものの依然として高水準にあり、一定のトレンド強度が確認できる。足元では+DIが低下する一方、-DIが急速に上昇して両者が交差し、買い優勢の後退と売り圧力の強まりが示されている。
外部環境ではDXYの上昇がゴールドの重荷となっている。VIXは低位で推移しており、株式市場のボラティリティ上昇を通じた安全資産需要にも明確な強まりは確認できない。もっとも、地政学リスクや中銀需要など、中期的な下支え要因には引き続き注目したい。

目先は4,375ドル付近を維持できるかが短期的な分岐点となる。同水準を維持した場合は、まずLinReg(20・50)を回復できるかが上昇トレンドへの立て直しの確認点となる。反対に4,375ドルを明確に下回った場合は、4,238.30ドル方向への調整が視野に入る。
本日の主な経済指標とイベント(8月31日)
- 英国・休場(Summer Bank Holiday)
- 8:50(日本時間)、日本・鉱工業生産(7月)
- 10:00(日本時間)、ニュージーランド・ANZ企業景況感(8月)
- 10:30(日本時間)、中国・国家統計局 製造業PMI(8月)
- 21:00(日本時間)、ドイツ・消費者物価指数(8月)
- 23:30(日本時間)、米国・ダラス連銀製造業活動指数(8月)
- ORIGIN SEOUL 2026(~9/2)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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