原油急騰とリスクオフ連鎖、ドル円は159円突破が焦点
原油急騰と中東リスク長期化懸念が続き、資金は株式からドルと債券へ退避する流れが続いている。リスク資産全体には戻り売りが出やすい構造にある。
ドル円は158円前後で上値を試す局面が続いており、159.45円を明確に上抜ければ159円方向への再加速も視野に入る。本晩発表の米ADPとISMの結果がカギとなる。
原油高が長期化すれば、景気停滞と物価高が共存するスタグフレーションの懸念が強まる。ドル高・株安の一方で原油高は収まらず、当面は原油動向が相場全体のリスク許容度を左右する主軸となろう。
前日価格変動TOP3
- XTIUSD +4.75%
- JPN225 -3.77%
- XAUUSD -4.11%
マーケットハイライト
- 中東情勢長期化懸念と原油急騰で世界株式に広範な売り
- ユーロ圏2月CPIは前年比1.9%に上昇、予想上振れでインフレ再警戒
- 米株は軟調、イラン戦争長期化観測と原油高でダウ大幅安も引けにかけ下げ渋り
- 日経225は大幅続落、原油高と中東リスクで輸送・素材中心に9割近くが下落
- ドル円は続伸、原油高がインフレ観測を強め米金利上昇とドル高優勢
- ユーロドル続落、CPI上振れも景気不透明感と地政学リスクでユーロ売り継続
- ポンドドル続落、英長期金利上昇もドル高とリスクオフ優勢で上値重い展開
- 豪ドルは対ドルで反落、リスク回避と中国全人代前の様子見姿勢が重し
- ゴールドは一時5000ドル割れ、有事の買い先行も直近の上昇後で利確優勢
- WTI原油は一時78ドル近辺まで急反発、ホルムズ海峡封鎖懸念で供給不安強まる
- ビットコインは7万ドル手前で反落、リスクオフでポジション調整と株安連鎖を嫌気
米ドル/円(USD/JPY)テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。
現在は200日SMAを上回る上昇基調の中で、急落後の戻りを試している局面である。エンベロープ+1.5%(下値152.27円)で反発した後、+3.0%水準(155.60円付近)を回復し、25日EMAの上に戻したことで、短期の下落圧力はいったん後退した。
価格は+4.5%付近の158.00円に接近し、200日SMA上で戻りの持続性が試されている。ZScore(50)はマイナス圏からゼロ近辺へ切り上がり、売られ過ぎの解消が進む一方で、統計的な過熱水準には未到達である。ADX(14)の持ち直しは方向性の回復を示し、ATR Norm(20)が安定していることから、急激なボラ拡大を伴わない秩序ある戻りと整理できる。
つまり本局面は、トレンド回帰とボラ抑制が同時進行する「持続性を試す戻り」と位置付けられる。
直近高値の159.45円を上抜ける場合は、中長期上昇構造への再加速となる。一方、155.60円を維持できない場合は、200SMA上方で進行してきた戻り基調の失速を示す目安となる。

現時点の焦点は、158.00円を軸に上方向へ伸び切れるか、それとも155.60円割れへ押し戻されるかである。チェックポイントは「①日足終値で159.45円を上回れるか」「②終値で155.60円を割らずに推移できるか」の2点を優先し、どちらが先に成立したかで評価を更新したい。
本日の経済指標とイベント(3月4日)
- 9:30(日本時間)、オーストラリア・国内総生産(10-12月期GDP)
- 10:30(日本時間)、中国・購買担当者景気指数(2月PMI)
- 17:55(日本時間)、ドイツ・サービス部門購買担当者景気指数(2月PMI)
- 18:00(日本時間)、ユーロ圏・サービス部門購買担当者景気指数(2月PMI)
- 18:30(日本時間)、英・サービス部門購買担当者景気指数(2月PMI)
- 19:00(日本時間)、ユーロ圏・卸売物価指数(1月PPI)
- 19:00(日本時間)、ユーロ圏・失業率(1月)
- 22:15(日本時間)、米・ADP雇用統計(2月)
- 23:45(日本時間)、米・購買担当者景気指数(2月PMI)
- 24:00(日本時間)、米・ISM非製造業景況指数(2月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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