7月非農業部門就業者数は予想下回り、5月・6月分も大幅下方修正。労働市場減速懸念から、FRBの9月利下げ観測が市場で急速に高まる。
トランプ大統領は、雇用統計を「政治操作」と批判し労働統計局長を解任。前任者は強く非難。
米国は対日関税15%を8月7日発動決定、合意不履行なら25%への引き上げも示唆。
ドル円は包み足の大陰線形成も複数のテクニカル支持線に下支えされ、下げ渋る動きも想定される。
前日価格変動TOP3
- XAUUSD +2.23%
- USDJPY -2.24%
- XTIUSD -3.22%
NY市場マーケットハイライト
- トランプ大統領、雇用統計の下方修正を巡り担当局長を解任
- 米7月雇用統計、予想を大幅に下回る 過去2か月分も下方修正
- 米7月ISM製造業指数は予想を下回り軟調、雇用も低水準
- FRB理事クグラー氏、8日付けで辞任意向 空席ポストを巡る不透明感広がる
- 米、日本への関税率15%に引き上げ決定 8月7日発動予定
- 米株は大幅下落、ダウは一時790ドル超安、景気減速懸念で売り広がる
- ドル円147円台前半に急落、弱い雇用統計で3円超の円高進行
- ユーロドル続伸、米指標悪化とFRB人事不透明感でドル売り優勢
- ゴールドは大幅続伸、米雇用統計悪化と株安で安全資産需要が増加
- 原油続落、関税問題による世界経済減速懸念で需要低迷観測が継続
- ビットコイン続落、新関税発動や弱い米雇用統計で売り加速
米ドル/円(USD/JPY)テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。先週末の米雇用統計が市場予想を下回ったことで大きく下落し、約1週間にわたる上昇分を打ち消す包み足の大陰線が形成された。
ただし、この陰線の下値は25EMA、斜めのトレンドライン(黒線)、チャネル下限(黒破線)、さらにフィボナッチ・エキスパンション23.6%の水準が重なる価格帯に位置しており、強い下値支持帯となっている。
RSIは70ポイント付近から急落後に50水準で下げ止まっており、短期的には下げ渋り、または反発の可能性も期待される。反発時の上値は147.82および148.44、下落時は146.87と146.10が目安となる。

今後は、この下値帯を明確に割り込むか否かが、トレンド転換を見極める重要な分岐点となる。複数の支持が機能すれば、上昇チャネル内での基調維持も視野に入る。
今日の経済指標とイベント(8月4日)
- 英・祝日(バンクホリデー)
- カナダ・祝日(市民の日)
- 8:50(日本時間)、日本・マネタリーベース
- 23:00(日本時間)、米・耐久財受注