ユーロドル、一目雲と米ドル堅調で上値重い展開
市場分析
Osamu Ando
米新規失業保険申請件数は19.1万件と3年ぶりの低水準となり、労働市場の底堅さを示唆する結果となった。一方、前日発表のADP雇用統計では雇用減少が報告されるなど、雇用環境にはばらつきが見られる。市場はFRBの利下げ判断に慎重姿勢を維持。
ユーロドルは、日足チャートでMACDがシグナルを上抜けプラスに浮上したものの、一目雲の下限で抑えられている。また、米指標がドル買い材料となり、上値の重い展開が続いている。
市場の焦点は、本日発表予定の米個人消費支出(PCE)物価指数に集まっており、FOMCの金利政策に影響を与える重要指標として注目される。
前日価格変動TOP3
- JPN225 +1.41%
- XTIUSD +1.01%
- BTCUSD -1.27%
マーケットハイライト
- 米新規失業保険申請は19.1万件、予想下回り3年ぶり低水準
- 9月米製造業新規受注は前月比0.2%増も市場予想の0.5%を下回る。8月分も下方修正
- 米株ダウ小反落、最高値接近で利益確定売り優勢。ナスダックは3日続伸
- ドル円続落、日銀の追加利上げ観測が円買いを促進
- ユーロドル反落、失業保険申請減少がドル買い材料に
- ゴールド小幅上昇、米利下げ観測で利食い売りも押し目買い優勢
- 原油は続伸、ウクライナ和平不透明化で供給懸念再燃
- ビットコイン反落、ウクライナ警戒で上値が重い
- 日経225は3日続伸、テクニカルが短期上昇転換を示唆
ユーロ/米ドル(EUR/USD)テクニカル分析
ユーロドルの日足チャートを分析する。足元では転換線が基準線を上抜けたものの、ローソク足は下降雲に接触後、上値を抑えられ反落気配を見せている。また、現在の厚い雲がレジスタンスとして機能しやすい状況となっている。
MACDはシグナルを上抜けプラスに転じたが、価格は雲の下に位置しており、トレンド転換と判断するには慎重さが求められる
今後は厚い雲の内部での推移が想定され、1.1707〜1.1729ドルは上限、1.1591〜1.1545ドルは下限として意識される。

現在は、MACDは改善の兆しを見せるが価格は雲に抑えられており、上値追いは慎重な判断が求められる。当面は、雲の下限が相場の分岐点として値動きに留意したい。
今日の経済指標とイベント(12月5日)
- 19:00(日本時間)ユーロ圏・域内総生産(第3四半期GDP)
- 22:30(日本時間)加・雇用統計(11月)
- 24:00(日本時間)米・ミシガン大学消費者態度指数
- 24:00(日本時間)米・9月個人所得
- 24:00(日本時間)米・個人消費支出(9月PCE)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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