自民党総裁選を受け積極財政姿勢への期待から日銀の利上げ観測が後退し、ドル円は150円台を突破。心理的節目を上抜ける展開となり、円売り優勢の地合いとなった。
ゴールドは3,900ドルを上抜けて過去最高値を更新。米政府機関の閉鎖長期化リスクや地政学的緊張が、安全資産需要を一段と強めている。
暗号資産市場も堅調に推移しており、ビットコインは12.5万ドル台に乗せて史上最高値を更新。代替資産としての評価が高まる中、主要デジタル資産全体でリスクヘッジ資産としての認識が改めて強まっている。
前日価格変動TOP3
- JPN225 +5.46%
- AUDJPY +2.23%
- BTCUSD +2.02%
NY市場マーケットハイライト
- ECBラガルド総裁、「ディスインフレ終了」「来年の景気回復」に言及
- 米失業保険申請は小幅増(民間推計)、労働市場の底堅さを示唆
- 米株まちまち、ダウは利益確定で反落もS&P500とナスダックが最高値更新
- ドル円急伸、新総裁の積極財政観測で円売り優勢に
- ユーロドル小幅反落、仏政局不安再燃もオプション絡みで下げ渋り
- ゴールドは3,900ドル超えの過去最高値、安全資産買いが継続
- 原油は続伸、OPECプラスの増産幅が想定下回り買い優勢
- ビットコイン最高値更新、政府閉鎖と職員解雇警告で逃避買い続く
- 日経平均大幅高、財政拡張期待が株式市場を押し上げ
米ドル/円(USD/JPY)テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。昨日のローソク足は窓を開けて急伸し、心理的節目であった150円を上抜けた。一方で、移動平均線では25SMAが横ばい、200SMAは依然として下向きで推移しており、明確な上昇トレンドの形成には至っていない。
RSI(14)は先週末に50を下回っていたが、昨日の上昇を受けて60を超え、短期的なモメンタムの改善が見られる。ADX(14)は20まで低下しており、トレンドの強さは限定的といえるが、+DIと–DIのクロスが確認されており、方向性の転換が試される局面にある。
上昇が継続する場合、上値目標としては直近高値の150.91円および151.56円が意識される。下落に転じた場合は、147.66円および146.88円が下値の目安となる。

直近の急伸は注目される動きではあるが、今後は150円台を維持できるかが焦点となる。
今日の経済指標とイベント(10月7日)
- 8:30(日本時間)、豪・ウエストパック消費者信頼感指数
- 15:00(日本時間)、独・製造業新規受注
- 翌1:10 (日本時間)、ユーロ圏・ECBラガルド総裁発言
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(※この情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。)