日経225は5万ptを下値支持に推移、5万1000ptの抵抗試す展開
米9月PCEコアは前年比+2.8%と予想を下回りインフレ鈍化を確認。一方、ミシガン指数は53.3と予想超えで、消費マインドの底堅さが示された。
カナダドルは強い雇用統計で全面高となり、対円で昨年7月以来の高値を更新。ビットコインは一時8万7000ドル台まで下落も、一目均衡表の転換線が下値を支え9万ドル付近まで反発している。
日経平均は5万円を下値支持とし、5万1000円での攻防が続く。MACDはプラス圏ながら勢い鈍化が見られ、同水準の突破可否が今後の方向性を左右する。
今週はFOMCの金利発表が予定されており、年末の金融市場を左右する重要イベントとして注目される。声明と会見のトーンが市場の反応を大きく左右する見通し。
日経225は5万ptを下値支持に推移、5万1000ptの抵抗試す展開。
前日価格変動TOP3
- CADJPY +1.11%
- XTIUSD +0.72%
- USDCAD -0.95%
マーケットハイライト
- 米9月PCEコアは前年比+2.8%、前月比の小幅加速で物価の高止まりが示唆された
- 12月ミシガン大学指数は53.3へ上振れ、消費マインドの底堅さが示された
- 米株続伸、PCEへの安堵感とFOMC利下げ期待を背景に堅調推移
- ドル円反発、米金利の持ち直しとミシガン指数好感で底堅い動き
- ユーロドルは横ばい、米金利上昇で一時下押しも方向感に乏しい展開
- カナダドル全面高、強い雇用統計を背景にカナダドル円は昨年7月以来の高値
- ゴールド横ばい、利下げ観測と米金利上昇の綱引きで方向感が限定
- 原油は続伸、ロシアやベネズエラを巡る不透明感が材料
- ビットコインは9万ドル付近を推移、一時8万7000ドル台まで下落も一目転換線が下値を支える
日経225(JPN225 Index)テクニカル分析
日経225(JPN225 Index)の日足チャートを分析する。ローソク足は25日EMAを上抜けた後、5万1000ptに差し掛かったところで上昇が止まり、いまのところ明確な突破には至っていない。
一方でエンベロープ-3%水準で下げ止まりを示し、同ラインが短期的にサポートしている印象である。また、ローソク足は黒実線で示した右肩上がりのトレンドラインに沿って推移しており、上値と下値の間隔がやや狭まってきた。
MACDはシグナル線とともに大きく低下しているが、わずかにプラス圏を維持しており一定の底堅さが読み取れる。
上方向では5万1000ptを突破すれば5万1516pt、さらに過去高値の5万2658ptが次の目標となる。調整となれば5万ptが心理的節目として意識され、割り込めば直近安値の4万8000ptが下方の水準となる。

現状はトレンド線の支えとモメンタム低下が拮抗する場面で、上下どちらかにバランスが傾けば動意が出やすい。当面は5万1000ptの突破可否が、短期トレンドの方向性を決める鍵となる。
今日の経済指標とイベント(12月8日)
- 8:50(日本時間)、日本・国内総生産(四半期GDP)
- 8:50(日本時間)、日本・国際収支(10月)
- 16:00(日本時間)、独・鉱工業生産(10月)
- 24:00(日本時間)、米・製造業新規受注(9月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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