米8月雇用統計は非農業部門雇用者数が2.2万人増にとどまり予想を大幅に下回ったほか、失業率も4.3%に上昇し労働市場の減速が鮮明に。FRBによる早期利下げ期待が強まる一方、景気減速への懸念が高まっている。
石破首相の退陣表明を受け、後継政権による財政拡張への期待から長期金利上昇懸念が高まり円安圧力が強まっている。テクニカル面では200日移動平均線(現在約148円)の攻防が短期的な方向性を決める重要なポイントとなる。
本日は日本の国内総生産(GDP)が発表予定であり、日銀の金融政策見通しに影響を与える材料に。結果次第で円や日本株への波及が意識される見通し。
前日価格変動TOP3
- XAUUSD +1.17%
- USDCHF -0.93%
- XTIUSD -2.12%
NY市場マーケットハイライト
- 米8月雇用統計大幅下振れ、非農業部門雇用者数は予想を大きく下回る
- 石破茂首相退陣表明、政局不透明感強まり円・株式相場に影響も
- 国家経済会議(NEC)ハセット委員長、低調な米雇用統計受けFRB利下げに言及
- 米株は反落、利下げ期待も雇用減速による景気懸念で投資家心理悪化
- ドル円反落、弱い米雇用統計を受け一時146円台まで円高進行
- ユーロドル反発、ドル安基調の影響で7月以来の高値
- ゴールドは反発、利下げ期待と安全資産需要で最高値を更新
- WTI原油は続落、需要減速懸念とOPECプラス増産観測が重し
- ビットコイン反落、利下げ観測で上昇期待もあったものの上値が抑制される展開
米ドル/円(USD/JPY)テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。直近の値動きは、8月から形成された短期チャネル(橙線)内でのレンジ整局面が継続している。
現在のローソク足は200SMA(200日移動平均線:青線)が上値を抑える一方、52SMA(赤線)が支持線として下値を支えている。
RSI(14)は50水準近辺での横ばい推移を維持しており、買い手と売り手の勢力が均衡していることを示唆する。
上昇局面におけるレジスタンスラインとして200SMA、そして149.22円および心理的節目である150円、下落局面では146.87円と146.10円がサポートラインとして意識される。

今後の展開としては、200SMAと52SMAに挟まれた現在のレンジを上下いずれかに明確にブレイクするか否かが、短期的なトレンド方向を決定づける重要な分岐点となる。
今日の経済指標とイベント(9月8日)
- 8:50(日本時間)、日本・国内総生産(GDP)
- 15:00(日本時間)、独・鉱工業生産
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