NY連銀の8月調査では、1年先のインフレ期待が3.2%に上昇する一方、再就職見通しが過去最低の44.9%に低下。市場はインフレ再燃への警戒と雇用悪化による利下げ観測強化という二面性を意識する展開となった。
ユーロドルは主要レジスタンスラインを上抜けて続伸。テクニカル面では中期的な上昇トレンドへの転換の可能性を示唆している。
本日は独連銀ナーゲル総裁の発言が予定されており、市場はECBの政策見通しや利下げサイクル開始時期に関する新たな手掛かりに注目している。
前日価格変動TOP3
- JPN225 +2.48%
- XAUUSD +1.39%
- NZDUSD +0.89%
NY市場マーケットハイライト
- NY連銀調査で、1年先インフレ期待上昇も雇用悪化で警戒感広がる
- 米株堅調、米利下げ期待の高まりが投資家心理を支える
- ドル円軟調、次期政権で金融引き締め困難との見方が重し
- ユーロドル続伸、米長期金利低下でドル売り優勢
- ゴールド続伸、米利下げ観測と地政学リスクを背景に最高値を更新
- 原油は小幅反発、OPECプラス増産決定も対ロシア制裁強化への警戒感が下支え
- ビットコイン続伸、利下げ織り込みでリスク資産買い継続
ユーロ/米ドル(EUR/USD)テクニカル分析
ユーロドルの日足チャートを分析する。現在、52EMAが下値を支えるかたちでレンジ推移が続いていたが、足元では三角持ち合いの終盤に差し掛かっており、短期の下降レジスタンスラインを上抜けた局面にある。
52EMAおよび100EMAはともに緩やかな上向きを維持しており、これが中期的な上昇圧力の継続を示唆している。また、RSI(14)は現在60近辺で推移しており、モメンタムは中立圏からやや強気方向へと転換しつつある。
テクニカル面から見た上値の目標としては、過去の高値にあたる1.1780ドルおよび1.1840ドル付近が意識されやすい。一方、下値では1.1600ドルおよび1.1540ドル付近となる。

今後は、レジスタンスラインがサポートラインとして機能するか否かが焦点となる。このラインが下支えとして機能すれば、中期的な上昇トレンドへの転換がより確度の高いものとなる。
今日の経済指標とイベント(9月9日)
- 9:30(日本時間)、豪・Westpac消費者信頼感指数
- 20:30(日本時間)、独・ドイツ連銀総裁ナーゲル氏発言
- 23:00(日本時間)、米・雇用ベンチマーク
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