注目の経済指標とイベント(1/26~1/30)
今週は米FOMC、豪CPI、日本の雇用統計といった金融政策や景気判断に直結する重要指標が集中しており、為替・株式・貴金属市場の変動が大きくなりやすい週である。
先週はトランプ大統領の関税報道をきっかけにリスク回避が進んだが、方針撤回により急速な買い戻しが発生した。ただし不透明感は残り、資金はゴールドやシルバー、プラチナへ流入している。
テクニカル面ではプラチナとシルバーが強い上昇トレンドを維持しているが、ボラティリティは急拡大しており、目標水準到達時の急落リスクには警戒が必要である。
注目の経済指標とイベント(1/26 ~ 1/30)

重要指標・イベントTOP3
米・FRB政策金利(FOMC)(1月28日(水)翌4:00 発表)
アメリカの中央銀行であるFRBが決定する政策金利は、世界の金融市場に最も強い影響を与える経済指標である。金利の据え置き、利下げ、利上げだけでなく、声明文やパウエル議長の発言内容から今後の金融政策の方向性が読み取れる。結果次第ではドル円やユーロドルが大きく変動し、米国株やゴールドにも波及しやすい重要イベントである。
豪・消費者物価指数(CPI)(1月28日(水)9:30 発表)
オーストラリアの消費者物価指数(CPI)は、インフレの強さを示す重要指標である。物価上昇率が市場予想を上回れば、豪州中銀の利上げ観測が強まり、豪ドル買いが進みやすくなる。特にAUD/USDやAUD/JPYが反応しやすく、資源国通貨であることから、金や資源価格との連動にも注意が必要である。
日本・雇用統計(1月30日(金)8:30 発表)
日本の雇用統計は、失業率や有効求人倍率から国内景気の強さを判断する指標である。雇用環境が改善すれば個人消費の下支え要因となり、日銀の金融政策修正への思惑が意識されやすくなる。発表後はドル円やクロス円が動きやすく、株式市場では日経平均への影響も見られる。
相場のファンダメンタル
先週は、ドナルド・トランプ大統領がEUに対して関税を課すとの報道を受け、リスク回避の動きが強まった。しかし、その後に方針は撤回され、市場では俗に言う「TACOトレード」と呼ばれる急激な買い戻しが発生した。
ただし、地政学的・通商面のリスクが完全に解消されたわけではない。そのため、安全資産であるゴールドを中心に、シルバーやプラチナへ資金が流入し、価格は急上昇している。ゴールドは歴史的な急騰となり、4620ドル付近から執筆時点では4930ドル近辺まで、約300ドルの上昇を記録した。
米欧の対立が過度に激化していないとしても、関係に深い亀裂が入ったことは否定できない。米ドル、ユーロ、日本円はいずれも買われにくく、投資家資金は貴金属市場へ大量に流入していると考えられる。
テクニカル分析
XPTUSD(プラチナ)
XPTUSDの週足チャートを分析する。先週は300ドルを超える大幅上昇となり、過去最高値を更新し続けている。ボリンジャーバンドは大きく拡大しており、ボラティリティが急上昇していることが確認できるだろう。
さらに、ボラティリティ指標である26週ATRを見ると、2026年以降は加速度的に変動幅が拡大しており、市場の過熱感が強まっていることが分かる。
フィボナッチ・エクスパンションから算出される抵抗帯は、2780ドル〜2900ドル付近である。この水準では、ボリンジャーバンドの+3σ線に接近する可能性が高く、達した場合は大きな反落に警戒が必要だ。
過度な上昇局面である点に注意しつつも、2800ドル〜2900ドルを目標とした押し目買い戦略が有効と考える。

XAGUSD(シルバー)
XAGUSDの週足チャートを分析する。シルバーの上昇トレンドは2025年後半から始まっている。26週ATR(約半年間の平均変動幅)を見ると、2025年後半以降にボラティリティが上昇しており、現在は1週間で約5ドルの値動きとなっている。
フィボナッチ・エクスパンションを描画すると、256.1%に相当する112ドル付近が次の目標水準として意識される。現在はバンドウォークを形成しているが、プラチナ同様、ボリンジャーバンドの+3σ線に到達した場合は、急落リスクが高まる点に注意したい。
ローソク足と週足ボリンジャーバンド+3σ線の位置関係を確認しながら、長期的な上昇トレンドの継続を想定する。

※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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